【学園アリス】転生天才少女は原作をぶち壊します。１

22.無効化 ページ25

貴方side

スミレ「何よ、早く答えなさいよ！貴方のアリスは何！？」


う〜ん、悩むなぁ。

私は頭を回転させ、様々な事を考えていく。
しばらくかかって答えを出し、口を開く。


貴方「…教えない」

スミレ「はぁ！？」


そう、教えないことにした。


すると心読みくんがこっちを見ていたので、私は慌てて無効化のアリスを使う。

実は私、もう声に出さなくてもアリス使えるんだよね。声に出して手を叩けば、出やすくはなるけど。

でも無効化は初めて使うから、効いてるのか正直微妙…


スミレ「教えないって、そんなこと許されると思ってんの！？」


そう言って、パーマは心読みくんをチラッと見る。読め、って感じで。


心読み「…僕、さっきから読もうとしてるんだけど、なんか読めないんだよね〜」


良かった、無効化は成功していたみたい。


スミレ「…ど、どういうこと…？」


パーマは唖然とし、同時にクラスがざわつき始めた。

漫画で顔を覆って寝ていた棗も、漫画をずらして私の方を見ている。


…あ〜。

まだ蜜柑が来てないから、皆無効化のアリスの存在を知らないんじゃない？

まぁでも、ここでふざけとくのもいいかも。


貴方「ふふ、どうしてだろうねぇ？…じゃあね♪」



なんか決め台詞みたいになったけど、私は呆然とした空気の教室から出て、扉を閉めた。


───ちょっとやり過ぎちゃったかな？


ま、でも、始めはこんな感じの方が、後々面白くなって来るよね！



あ、授業は出来るだけ受けようと思ってるけど、基本は受けないと思う。

だって、小学生の授業でしょ？
私の脳は高校生のままだからね。


…それにしても、エスケープなんて、初めてしたな。

授業を受けない理由はもう１つあって、少しやんちゃしてたほうが後々動きやすいと思うんだよね。


…さて、アリスの練習しにどっか行きますか♪


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【その頃のB組】


「あいつ、一体何者何だろうな？」

「心読めなかったんでしょ？」

「でも棗さんのパートナーになるぐらいだし、結構凄い奴なのかもよ？」


Aの話でもちきりである教室は騒がしく、一向に授業が始まる気配は無い。


ざわざわとした教室の中で、


凄いわけないでしょ、と言い張る少女が一人。

それを横目に、何か考えごとをする少女が一人。



そして、


珍しく、クラスメイトの話に耳を傾ける少年が──一人。

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