【学園アリス】転生天才少女は原作をぶち壊します。１

20.パートナー ページ23

貴方side

そのあと、またナルは帰ってきて、蛍に星階級が決まったことを話した。



ナル「今井さんの星階級はトリプルに決まりました！
初等部にはトリプルは君を入れた三人だってことから、学園から大いに期待されています♪

…ってことで、君を初等部B組の副委員長に指名します♡」


そう言えば、蛍、副委員長だったもんね。

…でも蛍はあからさまに嫌な顔をしてる。

断る蛍をナルがどうにか説得して、蛍はしぶしぶ首を縦に振った。



ナル「今井さんありがとう♡じゃ、早速初等部B組にレッツゴー♡」


貴方「お〜！」


蛍「……」






*






本部から校舎に移動して歩くこと15分、やっと初等部B組の前に着いた。

はぁ、ここ本当に広いなぁ〜。


ナル「じゃあ、僕が呼んだら入ってきてね〜♡」


ナルが教室に入る時、扉の隙間から少しだけ中が見えた。

そこはもうとにかく色んな物が散乱していて、印象は良いとは言えない。


ナル「今日は転校生が、なんと二人も来ました♡二人とも入って〜♡」


私は蛍の後に続いて中に入る。

けれど教室は全く静かにならず、五月蝿いまま。


ナル「じゃ、二人共自己紹介してくれるかな？」

蛍「…今井蛍です」

貴方「神崎Aです。よろしく〜」


そう言って教室を見回すと、学アリのキャラ達が目の前に…！！

テンションがあがって叫びそうなのをどうにか抑えていると、黒板に私達の名前を書いていたナルが振り返って言った。


ナル「はーい、皆静かに〜♡」


ナルはチョークがついた手をパンパンとはらってから、ポケットから小さな紙を取り出した。

…これはお約束の、パートナーの件かな？


ナル「えー、彼女たちはまだこの学園に入ったばかりで、右も左もわかりません。

そこで、彼女たちにここでの生活を指導する係＝『パートナー』を選びたいと思います♡

…っていうか、こっちでもう決めてるんだけどね♡」


すると、蛍はナルを見上げてこう言った。


蛍「…先生、私は仮にも副委員長ですし、そんなもの私には必要ありません」


…副委員長の立場をいいように使ったね。

蛍はパートナーとか嫌いそうだしな〜。


ナル「あ、そう？じゃあ、今井さんはいっか♡」


えっ、ナルあっさり承諾しちゃうんだ！


ナル「では、神崎さんのパートナーを発表したいと思います♡

神崎さんのパートナーは…



…日向棗くんです♡」



この瞬間、教室が凍りついた。



ていうか…



貴方「はぁぁぁあぁ！？」

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