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17.雨 ページ20

貴方side

───雨が降りだした。


私は雨音で目が覚めて、車窓のカーテンをめくって外を見てみる。


────まるで、今の私の心の中みたい。


車内の時計を見たら、午前5時を過ぎていた。
出発してから2時間程経ったようだ。

雨音のお陰ですっかり目が覚めたので、色々物思いにふけることにした。



───今回私が一番気になっていることは、私達の勧誘にペルソナが来ていた、ということだ。

確か、ペルソナも『お前たちは私の担当』とか言ってた。

ペルソナは初校長の命令の下動いているはず。

────なら、私達はもう既に初校長に興味を持たれているということだ。


…まぁ、学園に見つかっていたものの、勧誘から逃げ切った唯一のアリス保持者がお母さんなんだから、目を付けられるのも無理ない。

…でも、それ以上に初校長は『変換のアリス』に興味があるんじゃないかと私は思う。

変換のアリスなんて、代表的な危険能力だろう。
何のアリスを使ってくるのか、分からないんだから。


…ダメだ、本気でこの先どうなるのか心配になってきた…

考えれば考えるほど心配になりそうだったので、やめることにした。



するとまた目がとろんとしてきて、私はそのまま瞼を閉じた。






*






「…─────。────…なさい」


ん……


ペ「起きなさい、A」


貴方「!(バッ!」


私の目が近くにペルソナを捉える。
私は瞬時に起きて、後ろに退いた。

それを見たペルソナが、くっくっく、と笑う。


ペ「…子供相手にアリスなど使わんというのに…(クックッ」


私はそれに答えず、運転手さんが開けてくれた車のドアから降りる。


─────雨は止んでいた。

どうやらもう朝方のようで、辺りは薄暗かった。


私は目の前の建物を見上げる。

壮大な敷地に多くの木々、それらに紛れてところどころに立っている洋風な建物。

一番大きいものは、本部だろうか。


そしてそれらを隠すようにして外周に造られた鉄製の高い柵───

まるで牢屋みたいだな、と思った。


私はそれらから視線を戻し、正門に向かって一歩を踏み出す。



────今日から私の長い戦いが始まる。

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眠り姫@マブダチ組食害組推し!(プロフ) - イラスト可愛ええ…(*´∀`)♪私より上手いわぁ…←当たり前でしょ!すいませんこの人絵がド下手なんです…←酷くない?(´;ω;`)←本当の事だから仕方ない。←ぴえん(´・ω・`) (2021年1月22日 14時) (レス) id: 2efd58ef81 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 聖菜さん» ありがとうございます〜!!もう少し載せる予定ですので、お楽しみに(^ ^) (2017年4月30日 14時) (レス) id: a6ac765f14 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜 - 夢主ちゃんの絵がすごく可愛い (2017年4月25日 12時) (レス) id: 5c0208b4a6 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 感想ありがとうございます!嬉しいです!あ、そうなんですか、ですよね、マナー違反ですね。もうちょっと、探してみます。見つけたら言いますね~♪ (2016年3月19日 11時) (レス) id: 6ba5775173 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 最新の話、見ました!面白いです!(P.S、夢小説を読むに当たってこういった公の場でサイトの名前を言うのはマナーの違反とされますので言えません。詳しくは夢小説のマナーを読んでみて下さい。ごめんなさい。) (2016年3月18日 19時) (レス) id: d92d8353a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有猫ちゃん | 作成日時:2016年2月14日 22時

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