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漆拾漆 みんなで食べるご飯 ページ29

私はお風呂を早めに上がって、用意された浴衣に身を包む



濡れた髪を軽く手拭いで拭いて、頂いた櫛で髪をとかす

普段より、少し艶が出た仕上がりになり、気分が上がった





「お待たせしました…」

部屋に戻ると、夕餉が準備されており、伊之助は私の顔を見た途端、天ぷらにかぶりついた


その様子に、炭治郎は「まだいただきますって言ってないだろ」と言ったが、聞く耳を持っていない様子



「先に食べててよかったのに…」

「ご飯も、みんなで食べた方が美味しいからな」



私を待ってくれたということがとても嬉しくて、笑みが溢れる




にして…


「そんなに見られると穴が開くんですけど」


発言もせずにぼーっと私を見る黄色

風呂上りなのにもう髪が乾いたのか、いつもの蒲公英に戻っていた



「……っ!べっ別に…見てないけど…」


と言いながら、思いっきし目を逸らした善逸

本当に、からかいがいがある




私は、空いていた伊之助の隣の席につくと、みんなでいただきますをした



ムシャムシャという効果音がつきそうなほど食事にかぶりつく我が弟…

せめて、箸をつかってほしいところ


「箸つかえよ…」


善逸も同じことを思っていたようだ




すると、伊之助は炭治郎の食事に手を出す


あらあら…



炭治郎を怒らせたいのか、挑発するが、心優しい炭治郎にはまったく通用せず


「そんなにお腹が空いているなら これも食べていいぞ」


と言って煮物を差し出す始末



思い通りに行かず、イライラとした様子の彼を見ても可愛いなぁって思って、私も伊之助に天ぷらを食べさせてあげた



それを側から見ていた善逸に


「弟馬鹿…」


と言われたのには少々腹がたったので、彼のしいたけ天ぷらを横取りしてやった


「うわ、お前らやっぱ姉弟だわ」





ありがとう、最高の褒め言葉です

漆拾捌 漢字→←漆拾陸 ひとりの時間



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 嘴平伊之助   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あおい亜緒 | 作成日時:2020年5月17日 18時

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