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…え、産まれた時の記憶? 残ってますよ、かなり詳細に

実は、私双子だったんですよ、私は姉でした

お母さんはとても美人だったけれど、いつも父から暴力を受けていました
私も幼子だったので、怖くて泣いていましたね


え、今はあまり泣いていないですね?…と

そうですね、私が最後に涙したのは、三歳の頃だったでしょうか

母が亡くなってから少しの間、違う家庭でお世話になったんですけどね
かなり生活に苦しんでいたようで、遊郭に売り飛ばされちゃったんですよ
そこからの生活は地獄でしたね…なんも覚えてないけど、恩師がそう言ってました

涙が出ないのは、それが理由でしょうね



ああ、次は恩師のことですか?

(かんなぎ)さんって言うんですけど、元鬼殺隊の柱だったそうで
五歳からお世話になってます。なんでも、遊郭から逃げ出した私を助けてくれたみたいで
意外と若くて、まだ四十代って言ってましたね
かなり渋くて男前なんですよ、なのに未だに独身…勿体無いですよね



え、鬼殺隊ってなんですか…ですって?

知らないんですか、鬼を退治してくれる組織ですよ

昔話にもあるでしょ、桃太郎って、それと一緒ですよ、知らないんですか?
随分と常識知らずなんですね執筆状態:続編あり(連載中)




















































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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 嘴平伊之助   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あおい亜緒 | 作成日時:2020年5月3日 3時

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