No.82 【仲間の判断範囲が広すぎる気がする】 ページ40
クラピカの元へと走っていく。
念を知らない彼がヒソカと戦うとか、死ぬ可能性の方が高かった。
「ねえクラピカ⁉」
クラピカに声をかけると、今まで立っていたのが嘘のように力なく私にもたれかかる。
…普段のクラピカは味方にだってこんな隙を見せたりしないのに。
「サンフラワー。」
そっと能力を発動させる。
サンフラワー。これは私が旅団を守るためだけに作った能力。
どんな傷だって治せる。
でも、太陽が出ている間しか使えないし、私が対象を仲間と思ってなければいけない。
私が仲間と判断するのは旅団のみんなだけだと思ってた。
でもさー、どういうことか
クラピカもゴンもキルアもレオリオもポンズもみんな仲間。
おっかしいなー。私こんなタイプだったっけ？
とか考えてる間に治療は終了。
「…ナナ、すまない。」
やっとクラピカが口を開いた。
まだフラフラしている足取りでどうにか立とうとする。
「いいよ、無理しないで。いくら怪我を治したって受けたダメージを0にできるわけじゃない。
…ちょっとぐらい周りを頼ったっていいんだよ。」
そう言ってクラピカをまたもたれかからせる。
「…今のもナナの能力か？一瞬で怪我を完治させるなど・・・」
「うーん、私以外にもできる人はいると思うよ。…クラピカもできるようになるかも。」
そんな話をしながら思い出したクラピカの能力。ホーリーチェーン。
いーなー、あっちの方が使いやすそう。
「そういえば、レオリオは？」
「いま試合中。実力は僅差って感じかな？」
「そうか…それならよかった。」
そう言うとクラピカはそのまま眠ってしまった。
…かわいい！
でもすぐにでも寝ちゃいそうなぐらい消耗してたのに仲間のことを優先って…
やっぱりクラピカらしい。
レオリオは現在善戦中。でもこれは負けちゃうかな。
ダメージはそんなに与えられてないから問題ないとは思う。
それより、この後のキルアがとにかく私は心配。
寝ているクラピカを抱き上げてキルアの横に立つ。
「キルア、応援してるけど無理しないで。…戦略的撤退は時には重要。」
「はぁ？何言ってんだよ！」
この後のキルアの心の傷。癒せるのはゴンしかいないから。
私は今こうやってそばにいてあげることしかできないけど…
それでキルアが少しでも救われるのならいくらでもいてあげる。
No.83 【イルミってほんと歪んでるよね。キルアを返して！】→←No.81 【ヒソカって本当になんなの】
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村蓮(プロフ) - クラピカと蜘蛛が和解出来て本当に良かったです…！！！主人公ちゃんとクラピカの仲が悪くならなくて本当に良かったです(泣)シャルとのイチャイチャもトキメキ過ぎてどうにかなっちゃいそうです…/// この小説を読むのが毎日の楽しみです♪ (2022年6月29日 5時) (
レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 番外編で腹筋崩壊しましたwww 嗚呼、吹いたコーラの片付けしなくては... (2020年7月5日 14時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年9月14日 12時
