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｢あ、プレゼント用にしてもらっていいかな？
あげたい人がいるんだ｣
お会計の途中、そんな事を言われる。
"あげたい人"。
その言葉にただただ好奇心が湧いた私は、なんとはなしにその人について聞いてみる。しかし返ってきたのは照れ笑いで、誰なのかは何とも言ってはもらえなかった。でも反応からして、恋人とか、大切な人に渡すつもりなんだと思う。
｢…あ、あと突然でごめんなんだけどさ、少し時間もらえないかな…？｣
｢時間、ですか｣
嬉しかったけれど、少し迷ってしまった。
沢山のお客様に来てもらっている以上、レジをほったらかしてきっくんさんに付いて行くのは如何なものか、そして他の店員の皆に迷惑をかけてしまうんじゃないか。そう思ったからだ。
花束を渡して、
ごめんなさい、今はちょっと
そう言いかけたとき、
｢ねぇ、あれってもしかして、｣
｢え、嘘！本物…？！｣
そんな浮き足立った声がきっくんさんの背中の向こう側から聞こえてきた。
見れば、こちらを指さして顔を赤らめている女の人が数人……"本物"？"もしかして"？どういう事なんだろう
｢あーー…バレちゃったか｣
彼は苦笑いしながら ごめんね、私にそう言ったのもつかの間、
値段分の小銭をカウンターに置いて
｢…え、ちょっと、｣
｢全世界の皆、バァーーーーイ！｣
私の手を取り一目散に駆け出した。
何が起こったのか状況が理解できない私には、ただただ前を走る彼の背中を、続いて追いかけるしか他ならなかった。
.
｢…ごめんね、いきなり駆け出しちゃって、｣
｢いえ、大丈夫っ、です、｣
息を切らしながら答える。
久しぶりに全力で走ったせいか体が重く感じた。学生の頃からもう随分身体使ってないからなぁ…
｢それで、…要件は、何ですか？｣
｢…あー、えっとね｣
そういうと本人は私から目をそらして何か言うのをためらう。
私と目を合わせて口を少し開けるが、うつむいて目を逸らされて。
目を合わせて、うつむいて。それの繰り返し。
一体どうしたんだろう、そう思った瞬間
突然、彼は先程買ったバラを私の前に差し出した。
「…これ、きみに、」
「…顔、覚えてほしくて。毎日通い詰めて」
「動画でも、ついつい君のこと言っちゃって…人が沢山来たのも、俺のせい」
「ごめん、でも好きです」
＿＿＿我が一族に下って…ください。
「……へ、」
…その言葉の意味が”結婚してください”だと知るのは
もう少し先の、お話。
（fj）夢を見ましょう→←（kikkun）赤薔薇をどうぞ /��
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いちごみるく。(プロフ) - あかぺそさん» 全然大丈夫ですよー！こちらこそ、ありがとうございます(^^楽しみに待ってますね〜！ (2017年4月8日 0時) (
レス) id: bc76186cd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - いちごみるく。さん» 返信遅くなって申し訳ありません！！リクエストありがとうございます〜！了解しました！遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします！ (2017年4月7日 21時) (レス) id: c61139b82a (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - アブさんとキヨさんで主人公ちゃんを取り合い？する感じのお話をお願いしたいです！後、時間があれば、最俺さんの皆で主人公を取り合いするのも読んでみたいです…！急にリクエストしてしまいすみせん…いつも楽しく拝見させて貰っています！(^^♪ (2017年3月24日 22時) (レス) id: bc76186cd9 (このIDを非表示/違反報告)
はく - あかぺそさん» いえいえ、とても素敵な小説を書いてくださり、ありがとうございました！ (2017年3月14日 7時) (レス) id: cf57f01699 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - はくさん» 遅くなってしまって申し訳ないです；；リクエスト、ありがとうございました！！ (2017年3月14日 5時) (レス) id: fbf3dd707b (このIDを非表示/違反報告)
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