霞柱と氷の歌姫 第二ノ歌

口論？正しくは煽り ページ46

貴方side

無一郎が毒を弾いてくれたその隙に頸を狙う。

ベロン

貴方『え、虫だったの？脱皮て…』

見ると玉壺は木の上だった。

玉壺「お前らには私に本当の姿を見せてやろう。この姿を見るのはお前らを含めて四人目…」
二人「『結構いるね』」

見事にハモった。
その後も生きて帰れたものはいないとか言ってたけどまあ…うん…。

玉壺「この完全なる美しき姿にひれ伏すがいい…」

シーン…

しばしの沈黙

玉壺「なんとか言ったらどうなんだ！このガキども！本当に人に神経を逆なでするな！」
無一郎「だって喋るなって言われたし…それにそこまでびっくりもしな…」

言葉は途中で遮られた。
気づいたら木の上で無一郎に横抱きにされていた。

無一郎「軽いね、A。本当にちゃんと食べてる？」
貴方『ちゃんと食べてるから！降ろして！』

イケメンめ！
顔が整いすぎなんだよ！

ようやっと隣に降ろしてもらった。

玉壺「どうだね私のこの神の手の威力。拳で触れたものは全て愛くるしい鮮魚となる」

ナルシストだなぁ。

無一郎「…どんな凄い攻撃も当たらなかったら意味ないでしょ？」

怖い怖い、里を守りにきた鬼殺隊のする顔じゃない。

無一郎「Aは体も麻痺してるだろうからここにいて？」

木の下から上目遣いで言われた。

貴方『うん。ありがとう』

にしてもなんであんなに顔が整ってるの？神様は不平等だああ！

『血鬼術 陣殺魚鱗』

速い。
もう私戦闘の解説の時速いしか言ってない。
…いざとなったら私も加勢しに行こうかな

『霞の呼吸 漆ノ型 朧』

フッ

無一郎の姿が消えた。
と思ったら玉壺の真後ろ。
と思ったら消える。
本当に凄い技だ。

無一郎「ねえ、君はさ、なんで自分だけが本気じゃないと思ったの？」

ヒュ

玉壺の頸が落ちた。
状況を理解できていないような顔をしている。

無一郎「お終いだねさようなら。お前はもう2度と生まれてこなくていいからね」

ギャーギャー

頸を斬られた後でもピーピー騒いで貶している。
木から飛び降り真っ二つに頭を斬る。

貴方『とっとと地獄に落ちろ』

終わった…

鉄穴森「時透殿！Aさん！大丈夫ですか？私にはもうなにがなんやらわかりません！」
無一郎「僕は大丈夫だけど、A、毒は？」

本当に変わったなあ

貴方『さっき木の上にいた時に呼吸で巡りを遅らせたから大丈夫だよ。それより炭治郎の所に行かなくちゃ。』

禰豆子ちゃんが太陽を克服するタイミングだし。

可能性→←無一郎の無

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