六十八話 ページ3
パチリ
『っくわぁぁあ、』
長い夢を見たようだ
「あ、起きた」
『だ、太宰さん…………….どうしてお姫様抱っこをされているんですか？』
そう、この状況はかなりおかしい
とりあえず、下ろしてもらい、説明を聞く
「だって、君に触れてもなかなかみーんな起きないんだもん」
『え？』
当たりを見渡すと、皆眠っていた
「君の異能力の本質は人を眠らせること、みたいだね……どうするの？」
『えぇ、太宰さんでもダメって、相当じゃん………….でもこの異能って白雪姫がモチーフだから……』
「目覚めのキスとか？」
『なっ、何を言ってるんですか！！皆にキスでもするんですか！？太宰さんが！？』
「馬鹿か君は。私がAちゃんにすると言ってるのだよ」
『ええぇえええ！！！！！？？まだファーストキスもしていないのに！！嫌ですよ！！』
「それしか方法がないのだけれど？」
『もっとあります！きっとあります！！いや、無くちゃ困ります！！』
テンパっていると、不意に太宰さんの方へ引き寄せられた
そのまま太宰さんの胸の中にだーいぶ！
って、おい
『あ、あの、………』
「謎のベールは取れたかい？」
耳元で喋んなバカ野郎！
『……っ、あの、流石にこれは、その、』
「恋愛になんて1ミリたりとも無縁そうだね」
『失礼ですよ。私だって恋の一つや二つ……』
あれ、していたかしら………真面目に不安になってきた
「一応、気になってはいるんだよ？」
少し引き離して正面を向かい合って言われる
その瞳から視線をずらすことは出来ない
『いや、あの、とはいえ、その、だから、……』
つっかえ過ぎて言葉になっていない
皆を覚ますにはこれしかないのかな…
ギュッと目をつぶっていると、額に違和感を感じた
パチンっ
時が止まっていたのが進んだように、人々は動き出した
それは勿論、敦や組合もである
『何したんですか……！？』
「……んーなんだろうね？」
秘密っと言葉を残すと、太宰は敦の元へ行き、人形を拾った
一方の鈍感なAは額に口付けをされたことなんて知らず、ただただ迷宮の中に１人取り残されていた
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林檎(プロフ) - 光芒さん» ごめんなさい！外したとばかり思っていて気づいていませんでした！！ご指摘ありがとうございます！ (2016年12月29日 11時) (
レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - (あの，この作品は２次創作ですよね？でしたらオリジナルフラグははずさないといけないのではないでしょうか？違ったら御免なさい。コメント失礼しました。 (2016年12月29日 5時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年12月29日 0時
