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「春の午後ほど、眠たくなるものなどない。
······ねー、太一」
ベッドに横になり、スマホをいじる太一の背中に
自分の体を勢い良く預け、私が言った。
当の太一といえば、「う”ぅ」っと、うめき声を
漏してからも、またスマホをいじる
···え、構ってくれないの？
「ねぇーたーいーちー」
そのまま、太一の背中の上にいる。
正確に言えば、うつ伏せになっている太一に被さるように、
私も太一の上でうつ伏せになっている。
そしてその状態で、太一のスマホを覗きこんでみると···
当たり前かのように、バレー関連
「ホントに太一はバレー好きだね〜」
「おう」
即答かよ。
さっき私のこと無視したくせに。
少し、いや少しなんてもんじゃない。
構ってもらいたくなった私は、太一の耳元に口を寄せ
囁くように言った
「太一···すーき」
「···！」
すると、太一はビクッと小さく肩を揺らす
太一は耳が弱い。···可愛いかよ
けど、こんなのまだまだ
私のこと放置してたんだから、もっと
もっと、弄なきゃ
「太一の恋人はスマホじゃなくて、私なんですけど？」
そう言うと同時に、太一の耳を軽めに噛んだ
吐息と一緒に、甘い声が漏れて···
”感じた？”
からかうように、私がそう問いかけると太一は
即座スマホの電源を落とした。
どうやら、やっと火がついたらしい。
暗くなった画面に映ったその表情は、まるで獲物を狙うか白鷲のよう
「···お前の攻めなんて、まだまだなんだよ。」
そう言い放つと、形勢逆転。
太一の背中の上にいたはずの私が、気付けば太一の下にいた。
見下ろす太一の顔は、これから起こることに期待を寄せるような
···そんな表情をしていた。
「(あれ、この顔···どこかで見たことあるかも？)」
数秒間、考えて気付いた。
あぁ、試合前の表情にそっくりだ
思わず笑みがこぼれる。
すると、太一はそんな私を怪訝そうに見つめて
「なに？余裕そうじゃん」
いや、そうじゃないよ
そうじゃないんだけど···太一に火がついたならまぁいっか
まだまだな私の攻め。
太一の攻めをみて、上手くなれるよう頑張るよ
って
「声、我慢しなくて良いから」
そんな余裕あれば、だけど。
Fin.
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あおと(プロフ) - ひうさん» 川西くんほんとイケメンなんですよ〜...あ、知ってますよね？((楽しんで頂けたのなら、幸いでございます！！コメントありがとうございました！！！ (2018年4月19日 23時) (
レス) id: 4eb8e6777a (このIDを非表示/違反報告)
ひう(プロフ) - 気付くのが遅かった...(( あー太一イケメン好き。こういう風な短編も面白いですね！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: 790a971f3f (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - こうさん» コメントありがとうございます！白布くんの誕生日にも作る予定でございます！！あと、リクエストがあれば、ですかね！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 4eb8e6777a (このIDを非表示/違反報告)
こう - 違う人の誕生日にも作ってほしい、、、、 (2018年4月17日 15時) (レス) id: 3b500904fe (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - 青村さん» ひゃーー！！なんですか？！私への告白？！(違う)こちらこそありがとうございます！！！好きです(( (2018年4月15日 1時) (レス) id: 4eb8e6777a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AyuShimaza1/
作成日時：2018年4月14日 16時
