【HQ!】バレー部とのエンカウント率が高い系女子の日常【稲荷崎】

第十二話 ページ13

「水島さん？！ど、どうしたん廊下で！宮治と知り合いやったん？！」


『………え？』


「何してくれとんのや治の奴！！ウチらだってまだ水島さんと仲良う出来とらへんのに！！」


『………ん？？』


治君に言われた通り、早めに教室に入って席につき、HRを終わらせると、その瞬間に例の女バレ5人組が一斉に詰め寄ってきた

うお。迫力満点だ。みんな背が高い

改めて説明しておくと

この中で1番背が高い180cmで黒髪サラサラベリーショートの九条司さんが女バレ次期主将のサバサバ女子

2番目に背が高い179cmの癖毛の茶色ショートカットが次期副主将の一ノ瀬凜さん。オカン女子

末っ子気質で元気いっぱいの最低身長158cmの宮本千歳さん

儚げな見た目とは裏腹にジャンプ力とパワーがえげつない為に現在レフトでエースの和美人、遠山雅さん。本当に女バレ内で渾名がパワーゴリラとは思えないほどに優しくて美人

最後はいつも無口でクールな藤堂理沙さん。この人は九条さんと並んでイケメン女子である


そんな多種多様な人種が揃う女バレの主力が、私の机を囲んでいるというカオスが起こっていた


司「あ……っ、ごめんな水島さん。びっくりしたやろ。近くで声荒らげて、囲まれて」


『あ、いや、それは全然、大丈夫やで』


雅「なら良かったけど…治君といつ知り合っとったん？初対面やないん？」


『いや、初対面やけど…会ったのも朝やし』


千「うわっ。ちゃっかりしてんな相変わらず男バレは！！なんか変なことされとらへん？？いきなりメアドとか聞かれたりとか…」


『しとらへんよ。いい人やったし、みんなが好きなんもよくわかるよ』


凜「……男バレがいつかは手ぇ出してきそうなことはわかっとたんやけどなぁ…こんな早くやとは思わんかった…」


理「……ウチらが狙っとったのに」


『………さっきからどうしたん？』


いや、もう本当にカオスでどうしたらいいか分からない時

何やら全員悔しそうに声を上げるが、その理由が治君ということしか分からない

いや、正確には治君と話してた私か…？

これはよくあるお前みたいな陰キャ女子が治君に何近づいとんねん！的な奴か？

本当にあるんだ。漫画の中だけかと思ってた


司「こうなったらウチらも行くしかないで！

水島さん！！」


『……え、あ、はい』


司「今日ウチらとお昼ご飯食べませんか！！」








『…………あ、ごめん。先約がある』

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