３９．９割増 ページ39
「お、オロシテ…………」
「うおっ！！悪ぃ幸郎の彼女！！」
「Aです………」
「悪ぃA！！」
「名前覚える前に降ろして………」
芽生くんの借り物競走が終わり、漸く私は地に足を付けることが出来た。
お腹への圧迫感や、謎の運び方による酔いで、私はかなりふらふらである。
「も、もっと別の運び方、なかったんです……？う”ぇっ」
「それは悪ぃ！！急いでたから一緒に走るより速いと思った！！」
そりゃ流石の私でも２ｍの股下を持つ人間の全速力には敵わないけどさ！！！
年頃の乙女の運び方には気をつけるべきでは？！
「それに、おぶったり横抱きにするとほぼ確実に幸郎が妬くから、むしろ怒らせる方がいいって光来言ってたし。」
「お前の差し金か星海ぃ！！！！」
そしてそれを信じる芽生くんの素直さよ。
まぁ、真心１００％の運び方は色んな方向に誤解を招くのでこの方法が１番無難ではあったかもしれない。
結果、不本意ではあるけれども！！
「缶ジュース一本の奢りで手を打ちましょう。あと、単純にびっくりしたので謝ってください。」
「ごめんなさい！！！」
「うむうむ、面をあげぃ。」
「なにしてんの二人とも。」
意外にのりが良い芽生くんとそんな茶番をしていると、後ろからぬっと幸郎がやってきた。
その手はガシッと芽生くんの肩を掴んでいる。
「あのさぁ芽生、誰に唆されたか知らないけど、Aが俺の彼女だってことを自覚した上でやったんだよね？」
「お、おう。だって俺の友達で彼女いるのお前くらいしか」
「それは無いでしょ。芽生友達いないの？」
「んだとコラ！！」
「おいこら。」
やはり、幸郎は怒っていた。
変に妬くよりかはまだいいけれど、これはこれで修羅場になりかねない。
「幸郎、そのことについては私と芽生くんとの間でもう決着ついてるから。謝って貰ってたの幸郎も見たでしょ。」
「………そうだけど。Aは大丈夫なの？どこが気持ち悪くない？顔色ちょっと悪いよ？」
「そりゃ確かにぐわんぐわんしたけど、お詫びの品も頂くし、今は吐き気もないし大丈夫だよ。」
幸郎は私の顔を覗き込んで、ちょっと不満そうな顔をしたけれど、私の言葉が届いたのか大きく息を吐いた。
「命拾いしたね、芽生。Aが寛大で良かったね。」
「私が許してなかったら何されてたんだろう。」
「お前、ほんと彼女絡むと性格９割増で悪くなるよな。」
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葵坂(プロフ) - みるくてぃーさん» もうねー！！私が書くと本来かっこいいキャラが女々しくなるんですよね！それが私の性癖なので！！劇場版はなんか伸びちゃいましたよね！！ちくしょう！！！！！！気長に私の小説でも読んで昼活してください！ (6月28日 10時) (
レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - 初コメ失礼します。え、昼神君可愛っ!!!劇場版めためた楽しみなんだが。更新応援してます！(？) (6月1日 16時) (レス) @page44 id: 461adb2062 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - FLOWERさん» これはこれはこちらでもありがとうございます！こんな駄作で良ければいつでもご覧くださいませ！なんですかねぇ、作者芽生男書くとなんかたまに女々しくなっちゃうんですよね笑キャラ崩壊しない程度にもちろん作者の解釈の中で、これからも最新して参ります！ (5月4日 20時) (レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
FLOWER(プロフ) - 前作から応援しております、FLOWERです。最近勉強などで忙しい中これを読ませていただいてます。話は変わりますが、昼活のセンス良すぎませんか？昼神も可愛くて、甘酸っぺえさが増しましたね…これからも更新応援してます！互いに昼活しましょう笑笑 (5月4日 19時) (レス) @page38 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！どぞどぞ！いくらでも話して行ってくださいねー！ (2023年4月30日 10時) (レス) @page31 id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
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