３８．『友達の彼女』 ページ38
レースが終わり、水分を補給する為戻ろうとしたら、幸郎にとめられた。
「なんで？もうちょっと一緒にいようよ。」
「いや、お茶飲みに行くだけだけど。」
「じゃあ一緒に行こう。次の昼食も一緒に食べない？というか今日から一緒に食べようよ。少しでも長くAといたい。」
「うぐえ」
ただお茶が飲みたかっただけなのに、随分も話が飛躍した。
別に幸郎を置いていく気はさらさらなかったのに。
太陽の熱でギブアップが近いと言うのに、さらに体温を上げるようなことを言うのは切実にやめて欲しい。
毎度変な声出るから。
けれど何も言わずに去ろうとした私も悪い。
なので私は右手を差し出した。
「…………え？」
「一緒に行くんでしょ。手、繋がないの？」
「いいの？」
「全校生徒の前で横抱きした奴が何を躊躇ってんの。」
「……それもそうだね。」
幸郎は嬉しそう笑って、自身の左手を私の右手に絡めようと手を伸ばす。
しかしそのとき。
「あ、いた！！」
「………ん？」
「あれ、芽生？」
私たちの手が繋がる直前、遠くから物凄い勢いで走ってくる男の人がいた。
幸郎に『芽生』と呼ばれたその人は、おそらく男バレの２ｍさん。
へぇ、芽生って名前なんだ。
なんというか、“らしい”名前だ。
星海といい、幸郎といい、この芽生くんといい、男バレはキラキラしている名前が多いなぁ。
と思ったのもつかの間。
「悪ぃ！幸郎の彼女！！ちょっと借りられてくれ！」
「へ」
「え？」
私は、芽生くんの脇に担がれ、そのまま連れ去られた。
「うわぁあああああ！？」
「え、ちょ、A！！芽生なにしてんの？！」
幸郎も驚いて後を追おうとしたけれど、スタッフの生徒に止められていた。
再び、私にグラウンド中の視線が注がれる。
「お題連れてきました！！」
「はーい！お疲れ様で……あ！また会いましたね！！」
「ド、ドウモ…………」
何が何だか分からないうちに、またこのお題確認ブースに戻ってきていた。
因みに、私はまだ担がれたままである。
「えっとお題は………『友達の彼女』ですね！この場合、お友達はどなたでしょう？」
「同じ部活の昼神幸郎って奴です！」
「それで、そちらの方はその昼神さんの彼女さん、と」
「です！！」
「間違いはないですか？」
「ハ、ハイ……」
「であれば問題ありません！１着、１年１組です！！」
『１着は１年１組！！お題は【友達の彼女】！先程の５組と同じ借り人でのゴールです！！』
「ッシャア！！」
うん、わかったからちょっと下ろして。
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葵坂(プロフ) - みるくてぃーさん» もうねー！！私が書くと本来かっこいいキャラが女々しくなるんですよね！それが私の性癖なので！！劇場版はなんか伸びちゃいましたよね！！ちくしょう！！！！！！気長に私の小説でも読んで昼活してください！ (6月28日 10時) (
レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - 初コメ失礼します。え、昼神君可愛っ!!!劇場版めためた楽しみなんだが。更新応援してます！(？) (6月1日 16時) (レス) @page44 id: 461adb2062 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - FLOWERさん» これはこれはこちらでもありがとうございます！こんな駄作で良ければいつでもご覧くださいませ！なんですかねぇ、作者芽生男書くとなんかたまに女々しくなっちゃうんですよね笑キャラ崩壊しない程度にもちろん作者の解釈の中で、これからも最新して参ります！ (2023年5月4日 20時) (レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
FLOWER(プロフ) - 前作から応援しております、FLOWERです。最近勉強などで忙しい中これを読ませていただいてます。話は変わりますが、昼活のセンス良すぎませんか？昼神も可愛くて、甘酸っぺえさが増しましたね…これからも更新応援してます！互いに昼活しましょう笑笑 (2023年5月4日 19時) (レス) @page38 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！どぞどぞ！いくらでも話して行ってくださいねー！ (2023年4月30日 10時) (レス) @page31 id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
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