宗教系は好かれない ページ15
「ちょっ……五条!!お前、お前ほんっっとタイミング悪いんだよ!!頼むから怪しい事言わずに名刺だけ見せろ!!私が誤魔化すから!!」
「え?ちょっと何……うわ、力強!?ゴリラじゃん」
そして必死の思いを込めて五条に囁きかけるも、ここで今まさに起こっている事態を知らない五条は私の豹変にぽかんと間抜け面を晒している。
もう面倒臭くなって、私は一気に五条の服のポケットに手を突っ込んだ。
「えっ、こんな所でそんな……もう、Aってば…ぃ゛っ!!」
喧しい五条の足先を思いっきり踏みつけ、そしてポケットから一枚紙を取り出した。
【東京都立呪術高等専門学校
一年担任 五条 悟】
私の考えた言い訳……いや、説明だが、まずこの名刺を見せるのだ。
普通、宗教系の学校……特にマイナーな宗教は一般の人受けはしない。
だからこそ、この名刺で所属している学校を示すことによって、五条の真っ黒な服を宗教的なヤツとして理解させられる……と思うのだ。
私はくるりと振り向き、未だ神経を張り詰めながら此方を睨みつける2人の元へ歩みを進めた。
「……彼は、一体?」
安室さんは、その整った顔立ちに強く怪訝な……そして、酷く警戒した感情を浮かべていた。
後ろの少年も同じ表情をしている。
いや……ホントに何で黒い服だけでこんな疑われてるのか……。
あ、五条が来たからだな。ウン。
「……安室さんは探偵ですし、疑うのも無理はないと思います。ですが彼は、歴とした東京の高校教師です」
声を荒げず、静かな声でそう語る。
そっと少年に目をやると、目があった彼は大袈裟なくらいに体を跳ねさせた。
うん……いや、ごめんね??私が目つき悪すぎるのもあるね、これ……。
「それは、本当ですか?証明できるものは……」
「これは彼の名刺です。ほら、ここに書いてあるでしょう?…それに、調べて貰えばちゃんと実在する高校という事が分かる筈です」
名刺を差し出し、それを流し読みした安室さんの浮かべていた警戒が少し薄れた。
だが、名刺を覗き込んだままの彼はまた険しい顔をする。
彼の目線の先には、高専の名前に入っている【呪術】の文字がある。
「もしや、宗教系ですか?」
「ええ、そうなんですよ。ですから彼の服装も、宗教的なものなんです」
「………それって、ホントかな?ねーねー安室さん!ボクにもそれ見せてー!」
い、いきなりどうした少年ーーーー!!?
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時