五条と待ち合わせしていただけなのに【呪術廻戦】【名探偵コナン】

少年、君は一体……？？ ページ14

ｰｰｰｰｰｰｰｰ 一気に剣呑な雰囲気になった2人が、私達を見定めるように見ているのが分かる。

探偵の安室さんなら、全身黒づくめの目隠し男・五条を疑うのは理解できるけど………。


「もしかして、黒の組織の一員か……っ！？くそ！！」


この、何やら小さな声で呟いている少年は一体何なんだ………？？？


私は思わずその少年をジッと見つめた。

すると、それに気づいた少年が体を震わせて後退りし、瞳を鋭くした安室さんが少年を庇うようにして前へと進み出た。


え、私危険人物扱いされてる……！？？


「……安室さん、どうする……！？」

「……一旦僕が彼に話しかけます。君は隙があれば逃げて下さい」


うーん……あの、ね？


聞こえてるんだよなぁ………。


疑心を孕んだ2人の囁きが、呪力によって強化された耳に入り込んでくる。

チラリと私を伺い、逃走するタイミングを図っている少年に思わず頰が引き攣った。



「で？傑は？」



そんな中、空気を読まず、辺りをキョロキョロしながら夏油先輩の名を呼ぶ五条に怒りが込み上げてくる。

……が、こんな疑われている場面で怒りを爆発させるわけにもいかず……。


私は五条の傍まで小走りで駆け寄り、彼の耳元に口を寄せた。

宗教系は好かれない→←コナンside 3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す