コナンside 3 ページ13
そして話し始めた安室と女性だが……はて、とコナンは首を傾げた。
彼女から醸し出されていた薄暗い空気のようなものが薄れ、中々に穏やかな雰囲気になっていくのだ。
もしや、彼女は黒の組織じゃ無いのか……?
そう考えたコナンは、自分は神経質になりすぎていたのかもしれないと少し反省した。
そして、安室の服の裾をくい、と引っ張った。
ピクリと反応した彼に、帰ろう、と目線で合図する。
ホッと安堵する女性が何やら怪しく思えるが、まあやはり組織のメンバーではないのだろう。
こんなにもバーボン、やら君と僕は同じだ、等と安室が声をかけているにも関わらず、何の反応も示さない彼女をコナン達は一般人だと推測したのだ。
無論盗聴器は付けたままだが、あれは後で此方から切っておけば良いだけの事。
勿論コナンらとて、一般人と断定した女性の私生活に聞き耳を立てる趣味はなかった、
実際には“一般人”ではないのだが、それを彼らが知る術は無く。
すっ、と踵を返し、何処かへ行こうとしている彼女を何気なく見つめていた2人。
そこへ、
「Aーー!!傑どこ!?」
全身を黒で包み、目隠しをした怪しい男が襲来した。
ギョッと目を剥き仰天する2人だったが、その男に焦った様子を見せるAを見て瞬時に冷静さを取り戻す。
「ーーーーまさかっ…!」
「……ああ。どうやら僕達は騙されていたようだね……彼女、ただの一般人じゃないな」
コナンが眉を吊り上げてそう呟き、顎に手を当て頷く安室がそれに同意する。
そして2人は、現れた謎の人物に警戒を孕んだ鋭い視線を向けるのだった。
まさか、全て勘違いだということを知らずにーーーーーーーー。
一度は解いた警戒、再び解くには更なる潔白が証明されなくてはならない………。
女は呆然としながら、五条のタイミングの悪さにただただ歯軋りをするのだった。
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時