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第二百一話 『寝起き目覚まし』 ページ6

何処かから呼びかけるような声がした。

「〜〜〜ー」

んんん、もう少し寝ていたいんですけど…
嗚呼眠い…超眠い…意識が遠のく…

って駄目です起きなくては!

思いっきり弾みをつけて起き上がると、ゴン、と派手な音がして頭に激痛が走る。

「…っつぅ……!」

寝起きに散々だ。酷い。

「痛たたたた・・・・・・あ! ごめんなさい」

声の方を向けば、金と紫の瞳がこちらを見つめていた。
嗚呼さすがゲームの中。顔面偏差値は誰も高いんだなぁ…

「此方こそ失礼しました。大丈夫ですか?」

仮面がいつの間にか外れていたのでつける。
手を差し出すと、恐る恐る手を乗せられたので引っ張った。

「お怪我は?」
「だ、大丈夫です…」

ぽっと顔を赤らめたので、いつまでも握っていては申し訳ないと手を離した。
頬が熱いのか両手を頬に当てている。

「あ、あの…何故寝ていたんですか?」

こてんと右に頭を傾けてそう疑問を口にする彼女に、そういえば…と右手を顎に当てる。
所謂探偵っぽいポーズ(笑)である。

「…嗚呼、確かあなたの能力が暴走していたようでしたので、朝にしたんです」

暴走、という言葉に少し顔を青くて俯いた彼女に、嗚呼もしかして心配とかそういったものを感じているのだろうかと察する。

「私はこの通りぴちぴちです」

お肌も綺麗ですのでご安心を、と告げて、気まぐれに時間を止める。

『…クザキ、まさかお前…』
「女性を悲しませる訳には行きませんね?」
『…勝手にしろ』

周りの壊された木や茂みなどの時間を戻して時間をまた動かす。

「え、…?」
「…この通り、森もアナタは破壊してません」

おどけたように腕を広げてみせる。
嗚呼やっぱすごい眠いやばい。

「ご心配することなく」


目の前の少女は、大きなその目を見開いて久崎を見つめていた。

第二百二話 『談笑』→←第二百話 『定着』



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ネット依存狼少女(プロフ) - 終わりました (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - 整理してきますね (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 海月さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 更新しましたー!続編お願いします (2016年10月5日 20時) (レス) id: 97c0d8cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - お願いしますー (2016年10月5日 19時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他12人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月24日 7時

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