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第百十七話 『何かが違うデート』 ページ21

私はふとあることに気づく。


「名前を知らないではないか!」


私だけ名前を教えるのは不公平だ。聞きにいこう。栗鼠の帰ってきた時間からしてそこまで遠くないだろう。そう思ってアジトを出たものの、そこらかしこで戦ってる気配がする。


「全部、地面ならいいが」


そうぼやき、木に上る。そのまま猿のように木を移動して歩くと、ついさっき見た姿を見てしまいからだの体温が覚めていく。


(帰ろうか…嫌駄目だ!名前を聞きに来たのだから!)


意を決して彼に話しかける。


「おい、手紙は読んだんだろうな。お前の名前はなんだ?」


「あ、確か…桜木さん!どうしたの?こんなところで。君も観賞しに来たの?」


無愛想な私に嫌な顔せず、言う彼。だが、意味がわからん。観賞?何をだ。そう思ってしたを見ると…


「…ッ!!」


そこには永久と何匹化の狼と何人かの人がいた。思わず叫びそうになり、堪えた。


「趣味が悪いな。で、名前は」


「僕?僕は旭川波根だよ。というかどうしたの?変な顔して。」


こいつは理解できん。仲間が危険なのに何も思わぬ奴が何処にいる?


「お前!これみてなんとも…ふごっ」


口を塞がれ言葉を発せられない。


「僕は両方の敵だから困るんだよね、見つかったら。だから静かにしてくれる?」


息苦しさに首を動かす。息がしづらくて死にそうだ。


「じゃあ約束だよ。」


まだ信用しないのか波根の前に置かれ、腕を巻かれる。信用しろよ、ちょっとは。

二人きりの木上で少しニヤニヤしそうだ。

第百十八話 『抱き心地のいい』→←第百十六話『祈り』



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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他13人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月9日 16時

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