愛が12つ目 ページ14
＊
「あなたがそんなに、私を殺そうとしている理由は何、？これ以上、私の周りの人を傷つけないで…、」
そう、立ち上がりながら言うと、天祥院英智は意味を含めた笑みを見せた。
……私には分かった、その意味が、
「…いっそ、アイドルを辞めてしまえばいいんでしょう、？」
そう言うと、彼_____
レオがステージに上がってきて、
月「泣くな、A！俺が、ずっと傍にいる！
……だからさ、今日から、Aは"女王"、なんかじゃなくて、普通の女の子だ。」
それって、プロポーズみたいじゃん
勘違いするよ、
そんな事を思っているとレオが、上を見上げ、嬉しそうな顔をしたあと、
月「それに見ろ！悪夢のような魔法は、ほら！解けたみたいだ！」
そう言われ、なんの事か分からず、上を見上げると、目に入ったのは
_______《勝者は天ノ宮A！！》
そう、書かれていた。
「う、そ、」
私ももちろん、驚いていた。
でも、ふいに横から声が聞こえた方を見ると、
英智「な、なんで、どうして、？」
滅多に動揺しない天祥院英智が、酷く動揺しているのが目にうつった。
少しだけ、なんであんなに動揺しているのか、そう思ったが、今まで、誰にも負けてこなかったのだから、当たり前か、
そう思い、天祥院英智に向き直った。
未だに動揺している天祥院英智に問う。
「…ねぇ、なんで私を殺.そうと、いえ、壊そうとしたの？
…生徒会に刃向かう勢力だと思ったから？
…ほんとに、それだけ？」
そう聞くと、天祥院英智は弱ったように笑った。
天「ははっ、君には全てお見通しなのかな、？
…そうだよ、刃向かう勢力と思ったのもある、。
けど、それ以上に、
……君を手に入れたかったんだ。」
壊すつもりは、少しもなかった。
そう言われても、私は現に壊されかけたから、言い訳じみて聞こえるけど、
でも、
それでも、
「…そっか。」
私は、受け入れようじゃないか。
あ、もちろん、天祥院英智のものになるつもりは無いよ？
でも、さ、
多分、天祥院英智は、人一倍、不器用なだけなんじゃないかな、って、そう思ったの。
不器用だから、壊す以外の方法が見つからなかった。
流石に、「しょうがないねぇ〜！」とか言って、軽く流せはしないけれど。
「…天祥院英智のものにはなれない。
けど、友達にはなってあげるわ。
よろしく、"英智"。」
＊
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作者名：碧海 | 作成日時：2020年5月17日 11時
