みつけた ページ15
喧嘩が終わってから小夜と一緒に帰っていると、烏野高校の制服を着た女子生徒が1人で歩いていた。
日が暮れてから1人で帰るなんて危ないな、彼氏がいたらその彼氏ぶっ殺すぞ
そんなことを思っていると月が女子生徒を照らし、綺麗な黒髪が
「!?」
びっくりして目を見開いてその女子生徒を二度見どころか三度見した。
「ちょっと用事思い出したから先帰ってて!」
小夜に謝ってからその女子生徒の方に全力で走った。
小夜「Aー!?」
後ろで叫ぶ声が聞こえるけど、今は聞こえないふりをさせてもらうわ。
明日生チョコ買ってやるから許して
段々女子生徒に近づくにつれ、確信した。
呼吸を整えて前を歩く彼女を呼んだ。
「こんな暗い所に1人でいるなんて危ないよ、潔子」
後ろから声をかければ、綺麗な黒髪を動かしながらこっちに振り返る。
潔子「A、?」
目をパチパチと何回も
「いつもこの場所通って帰ってんの?それと、こんな時間に帰ってんの?」
私がマネやってた時はこんなに遅くなかったし、この場所通って帰ってなかった。
潔子「今日は、
私に話しかけられて最初は戸惑っていたもの、今は戸惑いなんて初めから無かったかのように返事をしてくれた。
「そうなんだ、練習試合か、楽しそうだね」
実際私のが戸惑ってるのかもしれない。
潔子らしき人を見かけて咄嗟に走って来ちゃったし、それに口が勝手に話しかけてるし
「でも、この道不良とか結構いて危ないから違う道で帰ったほうがいいよ」
現に今だってそうだし。
潔子「そうなの、わかったありがとう」
突然話しかけた私の言葉に、お礼を言ってくれるなんて本当に潔子は大人だ。
私が潔子の立ち場だったら、マネ勝手にやんなくなったのに急に話しかけてくるなんて何なの?って少なからず思うだろうし、今頃なに?ってなると思う。
今は月の光が雲で陰り潔子の表情は暗くて見えない。
しばらく2人の間に沈黙が走ったが先に口を開けたのは潔子の方だった。
潔子「ねえ、A、戻ってくる気はない?」
話し出した途端、月の光が差して潔子を照らした。
潔子の表情に私は予想外すぎて目を見開いた。
どうやら私は、潔子を泣かせてしまうのが得意なみたいだ。
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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時