二口×ひみつ ページ43
「あー、辛い」
それは、無意識の発言だった。
「辛い…？」
と、彼氏の二口 堅治がおうむ返しで訪ねてきて、初めて口に出していたことに気が付いた位に。
「そ、そうなの。悪いんだけど、ちょっと寝てるね…？」
誤魔化す為やその他色々で、寝ようと決心した。
自分の家なのだ。ベッドに上がることに躊躇はないし、それは彼氏が遊びに来ていても同じ。
「…ハァ。お前、襲われても文句は言えねーぞ」
…と思ったのが間違いだった。
ギシッ、と軋むスプリング。
「誤魔化せると思ってんなよ？なにが『辛い』のか教えてくれるまで、このままだから」
私の上に覆いかぶさる客人。
…理解が一瞬遅れた。
「で？なにが『辛い』んだ。教えろよ」
「…堅治のいじわる」
「それは元々だろ」
言うことに躊躇いがある。
友達なんかは彼氏にすぐ言うらしいけど、どうもそうは出来ない。
…というか堅治に言ったら、からかわれるかもしれないじゃん。
「…やっぱ秘密」
「秘密…って、あのなぁ…」
声の気圧が下がった。
彼は明らかに気分を害している。
…これは怖い。
次に来る言葉を恐れていると、それは意外な言葉だった。
「お前がなんで辛いのかわからないと、身の振り方がわかんねーだろ？」
み、身の振り方…ですか？
「え、っと、まずは覆いかぶさるのやめてほしい…」
「…言っとくけど！男の前で寝る、なんて、襲われても文句は言えないんだからな！？」
なんて言いながらも退いてくれる。
「はぁ。…それで？俺は次になにをすればいいんでしょうか、お姫様」
内心ドキッとしたのは秘密。
「えっと、隣にいてほしい」
またも溜息をつかれた。
「お前な、さっき言ってたこともう忘れたのか？…お前実はバカだろ」
忘れてない、けど…
「『男といる時はベッドに近付くな』これ鉄則だからな！？」
分かってるよ。
「…堅治じゃなかったら絶対、こんなことしないし、させない」
頬を赤らめた彼が見えた。
「…ばーか」
「な、なんで！？」
突然の暴言に驚くも、それはすぐに理解へ変わった。
「お前にこんなこと、」
ふいうちの、キスをされた。
「していいのは俺だけだから」
ラッキーアイテム
毛布
ラッキーカラー
あずきいろ
カミングアウトしてみたら…？
菅原「辛くなったらすぐ俺に言えよな」
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水無月 蒼(プロフ) - Coronさん» すみません、現在リクエストは受け付けておりません…また機会があればお願いします。お褒めの言葉、ありがとうございました！ (2017年3月9日 12時) (
レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
Coron - 木兎さんとかリクです！影山とか可愛かった！！よろしくお願いします！ (2017年2月27日 7時) (レス) id: a8ee573049 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 蒼(プロフ) - パニーニさん» 二口さん可愛いですよね(*'ω'*) (2016年8月5日 18時) (レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
パニーニ - にろちゃんhs hs (2016年8月4日 12時) (レス) id: 02659eb864 (このIDを非表示/違反報告)
果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 水無月 蒼さん» ありがとうございます！！では行かせてもらいますね☆`.｡☆`.｡☆`.｡☆ ≡ ( `･ω･) (2015年12月30日 0時) (レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 蒼 | 作成日時：2015年8月26日 22時
