白旗をあげる.22 ページ22
結論から言おう。ショッピさんはものすごく強かった。
『負けました...。』
すんなり白旗を振る。
球の数が限られているのにも関わらず、ドミノ倒しのようにひとつ倒れただけでバタバタと他の景品も倒れていって、もう私は戦慄するのみだ。
沢山の景品を小脇に抱えたショッピさんがちびちびとちょこばななを咀嚼している。
『うぅ〜....悔しい！！....ちょこばなな..』
「言っときますけどワイから言ったわけじゃないですからね？」
ショッピさんが指定してきたものは“ちょこばなな”。可愛いですねと言うと睨まれた。
自分も同じものを購入し、所謂食べ歩きというものをする。
ロボロさんはかなり大きい綿菓子を頬張っている。私よりも小さい身長のせいもあるのか一瞬子供のように見えた。
「？.....今なんか失礼なこと考えとりました？」
『いや、そんなことないですよ。』
ふい、と態と目を逸らして言う。
ぱくり、1口ちょこばななを食べるとばななとチョコレートが上手く調和し合った味に懐かしさを覚えた。
「この前アイス食べてた時も思ったんやけど、ホンマ美味しそうに食べますよね」
「え、アイス食べたんですか」
「大先生がG〇DI〇Aのアイス差し入れに持ってきたんよ」
はえー、大先生の財布からならわいも食いたかった。
真顔で言うショッピさん。鬱さんはそんなに舐められているのだろうかと、少し不憫に思えてくる。
＿＿＿ぴこん。
噂をすれば、鬱さんからメッセージが送られてきた。
《たすけて》
『え、』
思わず歩みを止めて瞳孔ガン開き、画面をじっと見つめる。
たった四文字、それがいかに鬱さんの状態が危ういものかを醸し出していた。
《どうしたんですか、大丈夫なんですか》
《すてーじよこのきゅうけいじょ》
次は全部ひらがな。何があったんだ、大丈夫か。
というか、ステージ横の休憩所...？
確かに、ステージの横には買った焼きそば等を食べたりする為の休憩所がある。
兎に角行けばいいのだろうか、ロボロさんとショッピさんにこのことを手短に伝え、鬱さんの元へ(浴衣の裾に邪魔されて足が縺れるので全力は無理だが)急ぎ足で向かった。
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双雲銀(プロフ) - 酸水さん» 酸水様、コメントありがとうございます。素敵なお店と言って頂けて嬉しいです……！ 見つけて頂けただけでもう私は胸いっぱいなので、お気になさらないでください…！！！ またのご来店をお待ちしております！！！ (2022年1月3日 0時) (
レス) id: 24811d2493 (このIDを非表示/違反報告)
酸水(プロフ) - ランキング載ってて、タイトルが好みだったから覗いて見たら、銀太様でしたか…… 思わず一気見してしまいました…。喫茶店めとろ、素敵なお店でした。やー、もっと早く見つけられれば良かったなあ……(複雑) (2021年12月31日 9時) (レス) id: bcfadbcbc5 (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - ヴォルフさん» 神作品と言ってくださるなんて……字書き冥利に尽きます。コメントありがとうございます。 (2021年11月29日 17時) (レス) id: c910ec8157 (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルフ - 神作品を見つけた・・・閉まりかたが好みでした！ (2021年11月27日 19時) (レス) @page45 id: 4a6bc2e12a (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - 藤棚乃花さん» ありがとうございますー！！！好みだなんて言って頂けるなんて身に余る光栄です…。応援に応えられるように頑張ります！！！ (2021年9月12日 18時) (レス) id: c910ec8157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双雲銀太 | 作成日時：2021年7月10日 20時
