第128話…あるよ ページ28
A視点
［後悔や悔しかったことはありますか？］
E組のみんなは私たちに気を遣って暗い話は聞いてこなかったけど…殺せんせーはきっとE組のみんなには聞いてもらったほうがいいと思ったんだろう…
渚「殺せんせーそれは…」
A「あるよ」
私は渚の言葉を遮った
A「あるよ｡後悔も悔しかったことも………悲しくて涙したことも…」
蓮「俺だってある」
私たちの顔は真剣だった｡それを見たE組のみんなは黙って話を聞いた
A「私は…アレンの親友を助けられなかったことに後悔してる｡アレンを助けられたんだもんきっと彼も助けられたはずだった…でもできなかった」
それについては本当に後悔してる
A「アレンの親友だけじゃない…他にもあの世界でゲームオーバーになったプレイヤーの中で助けられた人は何人もいる…罪悪感で胸がいっぱいになって一時期剣を持つのも嫌になった」
あの時…キリトやアスナに支えてもらわなかったら私はきっと最後まで戦えなかった
A「それから…ラフコフ討伐の時だって…」
蓮「ミカヅキ…」
もっと早く奇襲に気付ければ攻略組もラフコフのメンバーも…1人も死なずに済んだ｡それに…
A「……………私は…人を…」
蓮「ミカヅキ！！」
A「っ！」
止めるアレン…でも言わなくちゃ…今で黙ってたから…ここで言わないといけない｡たとえそれでみんなが私から離れてしまうことになったとしても…
A「SAO最悪と言われた殺人ギルド『ラフィンコフィン』…攻略組はラフコフを監獄に送り込むために討伐隊を作った｡その中に私やアレンも居た」
私は当時のことを思い出しながら拳を作り握りしめる
A「奇襲をかけるつもりが情報が漏れてて…逆に奇襲をくらって…ラフコフは投降せず20人以上消滅…つまりゲームオーバーになって死んだ…そのうちの1人は私が…」
蓮「やらなきゃこっちがやられてた！アイツらは他人の命を弄んでた…でもミカヅキは誰かを守るために戦ったんだ！」
それでも…
A「それでも…殺さず取り押さえることだってできたんだ…いくら悪い人でも殺していい理由にはならない…」
蓮「………俺の後悔…それはミカヅキにそんな役目を負わせてしまったことだよ…」
私は首を横に振る
A「アレンは悪くない…私が弱かったからあんな結果になったんだ」
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2021年5月20日 22時
