・ ページ34
「あ、そろそろ出勤の時間だ。はいこれ、胃を労わってあげてください。じゃあAさん、ゆっくりしていって下さいね!」
「わっ、ありがと!」
そう言って新八くんは私に卵粥を渡してくれ、万事屋へ向かっていった。なんと出来た子だろうか。
私はそのお粥をちまちまと食べ始めた
二人になって少し経った頃、からお妙ちゃんが口を開いた
「新ちゃんがAさんを連れてきた時はびっくりしたわ。今までそんなこと一度も無かったんですもの。」
「えへへ、ごめんなさい当分住まわせてもらうことになっちゃって」
「そんなこと言ってないわよAさん」
このままの勢いで当分の宿をゲットしょうと試みたが、失敗してしまった。
「新八くん、いい子だよねー」
「あら、そんなこと言ってもらえるなんてきっと新ちゃんも喜ぶわ……そんなAさんにお願いがあるのだけど」
「ん?どうしたの?」
私はお妙ちゃんに耳を傾けながらもお粥を頬張っていた。
さっきは私が猫舌だからというのも相まってお粥が激アツであり、ちまちまとしか食べることが出来なかったが、少し冷めてから食べると私の好みにスッポリとハマったのでレンゲを持つ手が手が止まらないのだ。
「新ちゃんのお嫁さんとか興味無い?」
「ブフゥッッ!!!…え!?お嫁さん!!?」
私はお粥を吹き出してしまった。そりゃそうだろ。びっくりだわ!
「で、でも私と新八くん九歳も歳の差が…」
「そんなの、愛があればなんでもないわ!それにあの子、冴えないダメガネって呼ばれているでしょ?あの子が女の子を連れてくるなんて今後ないと思うの…Aさんは新ちゃんが嫌いですか?」
自分の弟をディスっている…なんと失礼な姉さんだ…
ていうか新八くん、ダメガネって呼ばれてるんだ…
「嫌いじゃないよ全然!むしろああいう冴えないメガネくんは私のタイプランキング二位です!」
いつの間にか私も新八くんを貶してしまった……
「一位はどんななの?」
「黒髪ロングの美男子です」
あれ、なんかこれ私の性癖暴露トークになってないか?
き、気の所為だよね?
「じゃああの指名手配犯とかドンピシャじゃない」
「お恥ずかしいことに…初めて見た時は心臓ぶち抜かれましたね…。まあ好きではないんですけどね」
流石に指名手配犯は好きになれんよ…
「じゃあ考えてくれるってことでいいのかしら?」
「いやどっからそうなった」
山南A、またしても万事休すです
99人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀魂信者 - iPhone12Proの人さん» うわぁぁ〜!そのようなこと言って頂けてとっても嬉しいです!!これからも更新頑張ります! (1月6日 19時) (レス) id: 459e0cdf8f (このIDを非表示/違反報告)
iPhone12Proの人(プロフ) - 初コメ失礼します‼︎銀魂の夢小説が最近見つからず困っていた時に貴方の作品を見つけてから更新をいつも楽しみにしています。これからも頑張ってください‼︎ (1月6日 19時) (レス) @page38 id: 7d12eaca53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:銀魂信者 | 作成日時:2022年4月24日 12時