その総長、脱走癖あり 【銀魂】

・ ページ23

土方は刀の柄に手を添えて、怒りを露にした



「おいみんな！土方さんを押さえろ！！」


今にも斬り掛かりそうな土方を皆で押さえ込む




「バカヤロ離せしやがれ！コイツ引き回してやる！打首獄門だぁ！！」

暴れようとする土方



「副長！抑えてください！」


「カメラ！カメラがぁ！」


「んなとこ撮ってんじゃねぇよ！」




とりあえずカメラを押さえに行く隊士
カオス状態だ



「あーれ、どしたの？」


そんな所に八百メートルほど輩を引きずりながら歩いてきたAが到着した




「遅いですよAさん！副長抑えるの手伝ってください！」


「離せって！コイツ斬り殺す！絶対殺すっ！！」


「あぁちょっと副長！痛いって！！」





「何時にも増して瞳孔かっぴらいてるじゃないですか……で？これが酔っ払い？」


Aはブチ切れ状態の土方から隣にいる酔っ払いへと目線を移した




「んだ？姉ちゃんよく見たら顔は良いじゃねぇか。でもあれだな、身体が良くねぇ。もうちょい痩せたらどうだ？アヒャヒャヒャ」



「「「あ…」」」


酔っ払いの発言によって真選組の隊士達、さらに先程まで暴走状態だった土方でさえ動きを止めた。






「上等じゃこのクソジジイ！！！明日の朝日拝めると思うなよこん畜生！！血祭りじゃぁぁぁぁぁ！！！」


ブチ切れ状態第二号誕生である。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す