数年前に生き別れた弟(仮)と再開したのは物騒な会議の場でした

温泉入ろうぜ！〜短編 同時公開〜 ページ13

無「こ、此処が僕たちの泊まる旅館…！？」

有「俺たちまで来て大丈夫なのかな…？？」




し「あらあら……お館様ったら……」

伊「俺は信じないぞ…こんな旅館が
有ってもいいのか……？」








A「………ゑ？」





お館様の言われた通りにやってきた柱一行、









いや、お館様が金持ちなのは知ってたけど

いくら何でも豪華すぎませんかｧｧｧｧ！？！？









目の前にどんと建つのは三階…否、四階建てか
そんな大きさのきらびやかな建物



もはや端が何処か分からないほどに
続く広く美しい庭園




街往く人の噂によれば温泉もあるようだ
きっと綺麗な景色に違いない




そして玄関前に立つ沢山の従業員たち





「「「ようこそ,華四季旅館へ！」」」







一糸乱れぬ礼に気圧されてしまいそうだ



有一郎と無一郎は驚いたのか私の後ろに隠れる









A「出迎えに感謝します

ところで……産屋敷さまからの伝言は
聞いていますか？」




女将「ええ勿論です、産屋敷様は我が旅館も
長きに渡ってご愛顧いただいております。
私たちは柱様のサポートを全力で行いますよ

ご利用に関しても……鬼に関しても、ですね」




A「さすが産屋敷様のお得意先だ……
これで何も気にせずに任務が遂行できる」






そう、此処は藤の家紋の宿でもあるのだ


何でも数代前の女将が
鬼殺隊士に助けられたのだとか


その頃は何処にでもある小さな宿だったが
恩返しの為に,と此処まで成長させたらしい







＿＿人の想いに敵うものはない




そう私たち柱に再度認識させるまでの
成長っぷりだ





女将「さて、今回の宿泊中は
此の建物全てを貸し切りにしております！
心往くまでお楽しみくださいな」









……流石にそれはやりすぎでは
無いでしょうか？？




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


短編 錆兎の物語






暗く、広く、１人なこの世界



孤児院(ここ)に居れば何時もそうだ





生まれてから五つを数える前に捨てられ

同じ境遇の奴等と過ごしてきた






孤児院で過ごし１年が経つ頃には親を忘れ、

２年も過ぎれば「家族」とは何かさえ見失った



周りの奴等も俺と似たような感じだから
友情なんか、愛情も微量も無い






恐らくこのまま続いていく


ひとりぼっちで過ごす俺の人生








＿＿もうダメだ、諦めてしまえ








そう思ったときに現れたのが









俺の愛しい、愛しい姉貴だった

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