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困り事4つ目 ページ5

昼食時。また昨晩や朝のようにご飯を突っ込まれては敵わないのでコソコソと伊達さんに頼み込んで後ろに隠れながら食堂に入れば、入口のすぐ横で待っていた諸伏さんに容赦なく捕獲された。

まさかと思って伊達さんを見上げると「悪いな、でも飯は食わないとなー」と苦笑しながら歩いて行ってしまった。

要するに諸伏さんとグルだったのだ。

「うわぁぁああんズルい!ズルいです!グルだったなんて!」

「こらこら、心配してくれてるんだからそんな事言わないの。ほら座ってー、今伊達班長が結くんの分のご飯も持って来てくれるからね」

「お、やっぱりぶすくれてるな。ほら、持って来たから全部食うんだぞ」

「多すぎます!こんなに無理です食べられません!!あったかいご飯嬉しい!って思ってたのに…ご飯食べる事にもこんな責め苦があるなんて…」

ぐずぐず鼻を鳴らしながら席に着かされてほかほかのご飯を口に突っ込まれる。熱く感じるのは身体がほかほかのご飯に慣れていないからだろうか。思わず噎せる。

「あっつ!!!」

「…思ってたけど、君って本当に猫舌だよね。これでも随分冷まして突っ込んだんだけど」

「うぅ…だってあったかいご飯なんて滅多に食べないんですもん…」

「それはどういう…ああ、部活とかやってると遅くなるもんね。疲れてても温め直さなきゃダメだよ」

諸伏さんが得心したように言うのに、本当は両親が食べた物の残りをぼくが頂くから冷めてるだけの話なのだけれど、今更訂正するのもなぁと思い、コクコクと頷く。

頷きながら、ちゃんと一人で食べられます、と箸を受け取ってほかほかのご飯を少し(諸伏たちからすればどれだけ猫舌なんだと言いたい程)冷まして口に入れる。

おいしい。

これが美味しいと言うのだと教えてくれた親友(少し照れるねこれ)は、こんなに吐きそうになるまでご飯を食べさせてくる事はなかった。あの優しさが恋しい。

「結くん?…もう無理そう?」

「…無理ですね」

「じゃあこの肉だけは食べきろっか、少しだけだからね」

「無理です多すぎます!せめてこっちのサラダで勘弁してください!!」

「はいはい、大丈夫だからね。少しずつ食べようね」

「うわぁぁあああん助けてーー!!!」

器用に大きな肉を小分けに切りながら諸伏さんが肉を口に入れようとするのに顔を背けて逃げる。途中面白半分に参戦した萩原さんに羽交い締めにされて結局全部食べさせられたし、松田さんと降谷さんには「事案か?」と言われた。

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(プロフ) - ついに親友公開と爆処組に真実を、!!高木ほんと優しい…萩と松田も…更新楽しみにしてます!! (2022年6月6日 5時) (レス) @page45 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。更新頑張ってください❗ (2022年5月6日 18時) (レス) @page33 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにしています! (2022年5月2日 19時) (レス) @page33 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
れぃと(プロフ) - おっ…!?ついに、ついにか……!? (2021年7月5日 22時) (レス) id: 40283c6b11 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - 夢主くんは幸せにして欲しい… (2021年7月4日 23時) (レス) id: b4c500a793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年5月13日 12時

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