三十話 ページ34
結論から言おう。
母親の説得に成功した(何が起きたかわかってない)
あれだけ渋っていたのに、驚く程アッサリ「そこまで言うなら仕方ないわね」と首を縦に振ったのだ。
…え？(まだ理解出来てない)
「柚」
「なっ、なーに？」
「絶対に危ない事件には関わらんといて。これだけ守る事。良い？」
「…分かっちょる」
しっかりと頷き、母が満足気に笑うのを見る。
恐らくこれで完全に許して貰えたのだろう。
それから、母は警察官と言えど年頃の娘がとっくに成人した男性とシェアハウスするのは頂けないなんて言うものだからそこは父に説得して貰った。
家賃やら何やら問題もあるしね。そこまで裕福な家庭じゃないんだから無理させたく無いし。
そして何とか全て整ってから母がお兄さんを呼んでと言うから隣の部屋に呼びに行く。
「お、許して貰えたのか？荷物は？」
「なんかその前に話がしたいんやって。あっ研二さんは呼ばれてないので大丈夫ですよ」
「えっ、俺置いてけぼり？！寂しい連れてって！！」
「29歳にもなって何言いよるがです？」
「純粋に不思議そうにしてる筈なのに何でだろう…俺の心が抉られるや…行ってらっしゃい…」
何やらいじけ出した為後で謝ろうと思いつつ陣平お兄さんと両親の元に戻り、話をしているのをぼんやりと眺める。
両者笑顔で会話している所を見る限り関係は良好らしい。一安心だ。
暫くして、話し終わったらしい三人が私に声を掛けて立ち上がる。
荷物を運ぶのを両親も手伝ってくれるらしい。
「不束者ですが宜しくお願い致します」
「こちらこそ、大事な娘さんをお預かりします」
めちゃくちゃ嫁入りするみたいな会話されてる気がする、と思いつつ軽く纏めておいた荷物を渡す。
先に行ったお兄さんが研二さんも連れて来てくれて「こりゃ今日は安室たちが居なくても大丈夫そうだな」と言う。
確かにあとは一週間程この部屋で暮らす為の服やら日用品やらがあれば充分だ。
引越し業者さんが来る時に私の持ち物やら箪笥やらだけ除けて貰えば後は隣だから自分たちで出来るし。
「そういえば…ずっと気になってたんだけど二人とも下着の洗濯どうすんの？流石に年頃の女の子と成人男性が一緒に洗濯して干すのって色々…ほら…ね？」
「別に気になりませんよ。父ので慣れてますし、お兄さんも放ったらかしの事ありますし」
「それはすまん」
「研二さん顔ヤバイですよ」
(これ降谷に言った方が良い？)
(…乾燥機買うからやめろ)
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます!!方言聞いて癒されてる降谷さんと諸伏さんとても面白かったですww警察学校組の過保護な感じめっっっちゃ好きです!!!!!!!素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました! (2022年2月18日 20時) (
レス) @page38 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - あんこさんのお話私好きです！またいろいろ読みに来させて頂きます♪ (2021年1月8日 11時) (レス) id: 52bb9638d4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、警察学校組好きなのでたくさん登場していて、うれしいです。(*≧∀≦*)夢主ちゃんの方言もかわいいです！(*´ω｀*)続き楽しみに待ってます(*≧∀≦*) (2018年9月30日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 桜さん» 初恋の人話題にはまたいつか出るので楽しみにしてて下さいー！笑 (2018年8月25日 11時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 誰なんだ？？初恋の人って？ 続き頑張って下さい！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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