二十九話 ページ29
結論から言うと、零さんとご飯を作って陣平お兄さんの家で食べた。
研二さんのお金で買った嫁さんの飯があるからと帰った航さん以外の五人分の材料は、やっぱり私大食いなのかなと心配になる程四人との差がなかった。
「それで、あの計画はどうなったんだ？僕だけ知らないのは不公平だろ」
「あ、そうですよね。えっと…」
「決意表明してそれでも理解されなかったら親父さん発案の強行手段である、先に荷物移動こっそり済ませちゃおうぜ作戦を決行」
「…です」
お兄さんが先に簡潔に纏めて言う。助かった。上手く纏められる自信が無かったから。
零さんはそれを聞いて一瞬ぽかんとして、そして笑った。
「良いんじゃないか？柚の母はこの街では仕方ないが進路や外出への過干渉も酷いんだし、コナン君の家の様に少しくらい放任主義を取ったら逆に成長しそうだ」
「あー、親は今海外つってたもんな」
「それウチの母ならよそはよそ、うちはうちで一刀両断ですよ」
苦笑すれば、研二さんが「親ってそういう所あるよね〜！その割に成績とか優秀な家の子と比べるの！」と言う。
身に覚えがありすぎる為「分かります！」と興奮すれば零さんに宥められた。
そうだ、ご飯中だった。
「で、その決意表明はいつ言うんだ？」
「明日です」
「松田は同行するのか？」
「いや、これはコイツら家族の問題だからな。説得出来たら呼べってコイツとコイツの親父さんには言ってある」
「ふむ……住民票は？」
「あ、あります。ポアロに居る時にお兄さんに言われて父に頼んで少しだけ会社を抜けて取ってきて貰いましたから、今は会社に居る父の手元ですけど」
それなら良い、と白米を口に入れる零さん。
やっぱり住民票って相当大事な物なんだなぁと思いながら私もポテトサラダを放り込んだ。
「柚。覚えてるか分からねぇが、昔お前が反抗期で家に居たくない！つって俺の家に来てそのまま何日か泊まってた部屋あるだろ」
「待って何その超絶可愛いエピソード」
「黙っちょって下さい研二さん」
「うるせぇ萩原」
酷い！と言う研二さんを無視して、お兄さんがその部屋のある方を差して言う。
「んで、あそこがお前の部屋になるから荷物少しずつ運んでおけよ」
「じゃあ明日説得出来次第…いや明後日からの方がええろうか…えっと、取り敢えず持って行きますね」
「方言柚めっちゃ可愛いむり」
「そこのゼロヒロコンビは私が方言出す度死なんといて貰えますか？」
「諦めろ」
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます!!方言聞いて癒されてる降谷さんと諸伏さんとても面白かったですww警察学校組の過保護な感じめっっっちゃ好きです!!!!!!!素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました! (2022年2月18日 20時) (
レス) @page38 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - あんこさんのお話私好きです！またいろいろ読みに来させて頂きます♪ (2021年1月8日 11時) (レス) id: 52bb9638d4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、警察学校組好きなのでたくさん登場していて、うれしいです。(*≧∀≦*)夢主ちゃんの方言もかわいいです！(*´ω｀*)続き楽しみに待ってます(*≧∀≦*) (2018年9月30日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 桜さん» 初恋の人話題にはまたいつか出るので楽しみにしてて下さいー！笑 (2018年8月25日 11時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 誰なんだ？？初恋の人って？ 続き頑張って下さい！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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