【名探偵コナン】田舎から引っ越して来たら隣の家のお兄さんが警察官だった

二十七話 ページ27

三人が合流し隣に座った事で更に視線が鋭くなった頃、母へ伝えたい事が纏め終わった。

内容の詳細は省くが、これで伝わると良いなと思う。

「んじゃーこれを元に作戦練りますか！」

「やっぱし此処で続けるんですね…」

「俺たちの中で一番頭良いのゼロだからさ、此処なら知恵を借りられるだろ？」

「それは分かっちょりますけど…」

恐る恐る右に目のみ向ける。鋭い視線とかち合い慌てて紙に目を戻した。怖い。肉食獣の目してた。超怖い。

手に持ったスマホが恐怖倍増で軽く死にそう。

盗撮と名前バレ住所バレだけは勘弁して下さい私の周りのお兄さんたちにしょっぴかれるんで…ちょっと特殊なん居ますけど現役バリバリの警察官なんで…(震)

「ていうか研二さん時々にこやかに手振るがやめてもろうてええですか…私への視線がざま痛いんで…」

胃が痛い…とお腹を抑えれば航さんに頭を撫でられた。イケメン過ぎて惚れそうですアニキ…

この人は唯一奥さん居るけん狙うたらいかんで皆さん…

「柚、遠い目してどうした？」

「へっ？！あ、ううん何でも！モテる男は大変だなぁ思いよっただけです！続けましょう！」

両手に花どころか全方位に毒花を抱えた心持ちだ。早急に終わらせて帰りたい。

時折入れ替わるお客さんもポアロの常連さんなら私とお兄さんたちが知り合いなのを知っているから寛容なのだけれど、何も知らない人たちからの視線の方が遥かに多く、ひたすらしんどい。

その視線を受けながらも平然としているお兄さんたちマジで尊敬します。

「んで、お前の親父さんからの提案がお前が俺の家に母親には秘密で先に荷物粗方運んでおいて強行突破な。あの親父さん穏やかな見た目に反して凄ぇ事考えるよなぁ」

「え、それ親父さんの案だったの？！マジ最終手段じゃね！？」

父さんはお兄さんの部屋でシェアハウスする事に賛成なのか。あの時結構驚いてたから反対されるかと思ってた。

「やっぱり俺もあのマンションに引っ越せば良かったー！松田ばっかズリー！親父さん公認の仲羨ましいー！」

「そっ！んな事を言うと不確定多数の方の誤解を招くのでやめて頂けますか貴方大人なんですから未成年の私生活をも危ぶむ様な発言はお控え下さいそもそもお兄さんと私は付き合っておりませんしシェアハウスという形であると仰ったのは貴方々ですからね宜しいですか公認の仲というのは「分かった！分かったから！」…なら良いです」

「萩原。お前ちょい黙ってろ」

「ｳｨｯｽ」

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