十二話 ページ12
ポアロを出た後、四人でショッピングに行った。
そう言えばこの間ここに強盗入ったよね〜、なんて物騒な笑い話をされて思わず頬が引き攣った私は悪くないと思う。
やっぱり慣れすぎて感覚おかしくなってないかこの三人。
そんで私は何故こうも事件に遭遇しないのか本当に不思議だ。
「柚柚！こっち来てみなさいよ！」
「え？なになに？」
「このワンピース、柚に似合うんじゃないかしら？」
合わせられたひらひらと擽ったい黒一色のワンピース。私はそう派手な服装は好まないから、園子ちゃんと蘭ちゃんが見付けたその服は私の好みどストライクだった訳だ。
似合うかどうかはアレとして、これは欲しいかもしれない。
また今度母にお小遣いを強請っておこうと思いながら店の名前を記憶した。
「あれ、買わないの？」
「ん？うん。今日はあんまり持ってきてないからまた買いに来るつもり。ところでこの服真純ちゃんに似合いそうじゃない？」
「ボクに？へぇ…折角だし買ってみようかな」
楽しそうに私が見せた服を持つ真純ちゃん。そんな即決して良いのかなとか思ったけど、嬉しかったからそう深くは言及しなかった。
「そう言えば…さっきの彼等には随分と好かれてるみたいだね」
「だねぇ…」
「七年も一緒なのにどうして敬語を外さないんだい？」
目を瞬く。やっぱり聞かれるものなんだなぁと思いながら答えた。
「昔から親に目上の人に対する敬意は忘れないようにする事って言われてるから、家族以外の年上には敬語は外さない様にしてるんだ」
「へぇ…随分しっかりしてるんだね」
「それで得した事も多いから媚は売っておくと良いよ」
ふふ、と和やかに笑いながら服選びに没頭する園子ちゃんと蘭ちゃんを見る。
こんな綺麗な人たちと一緒に居られるのもここに来たお陰なんだなぁと嬉しく思った。
「なぁ、柚ちゃん」
「ん？」
「ボク、君の方言好きだな」
さらりと髪を撫でられる。
真純ちゃんを見下ろす形ではあるけど、その整った顔、綺麗な瞳で見詰められてしまえばそれは照れてしまう訳で。
顔も赤くどもりながら“ありがとう”と言えば、またわしゃわしゃと撫でられた。
「あー！世良さんばっかりズルい！私も柚ちゃんの頭撫でたい！」
「えっ、待って蘭ちゃんまって」
この後めちゃくちゃ撫でられた。
この身長だから撫でられる事は余り無い。
嬉しい反面、少し恥ずかしいなと思った。
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます!!方言聞いて癒されてる降谷さんと諸伏さんとても面白かったですww警察学校組の過保護な感じめっっっちゃ好きです!!!!!!!素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました! (2022年2月18日 20時) (
レス) @page38 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - あんこさんのお話私好きです！またいろいろ読みに来させて頂きます♪ (2021年1月8日 11時) (レス) id: 52bb9638d4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、警察学校組好きなのでたくさん登場していて、うれしいです。(*≧∀≦*)夢主ちゃんの方言もかわいいです！(*´ω｀*)続き楽しみに待ってます(*≧∀≦*) (2018年9月30日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 桜さん» 初恋の人話題にはまたいつか出るので楽しみにしてて下さいー！笑 (2018年8月25日 11時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 誰なんだ？？初恋の人って？ 続き頑張って下さい！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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