扱い酷くないですか皆さん【文豪ストレイドッグス】

ツンデレ36 ページ36

「ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」

何で私謝ってるんだろう。

あくちゃんと会って抱き着いて落ち着いただけなのに。

何で怒られてるのか判らない。

「貴様は本当に…ッ！危険な事はするなと云っているだろう！」

「ええ…あくちゃん太宰君より余程優しいのに…」

太宰君に叩かれた。

私色んな人に茶苦茶囲まれてる。怖い。でかい。怖い。

皆縮めば良いと思う。

「凶悪殺人鬼でもご飯は美味しく食べて呉れるし全然私は気にしないんだけど…」

「あの芥川君がご飯食べるの？」

「え、うん。銀ちゃん共に少食だから食べる量自体は少ないんだけど」

太宰君が驚いていた。

根は良い子だからねあくちゃん。

ご飯も少し多目に出したら残すけど量はもうこの二年でピッタリな量が判る様になった。

広津さんは余り私がお誘いした事無かったからこの間が初めてみたいなものだったかな。

バーで飲んでもお酒しか頼まないし。

「君ねぇ、もう少しマフィアも警戒しなよ」

「二年前から知ってるのに如何警戒しろと」

乱歩さんに云われ言葉を返すと、黙ってしまった。

えー、困る……。

「何なんですかほんと……」

「良いだろ別に」

「独歩君助けて」

「無理だな。今回は貴様が悪い」

何で。

私あくちゃんに癒しを求めただけなのに。

じゃあ銀ちゃんなら良いの？！ねぇ！銀ちゃんなら良いの！！？

銀ちゃんとあくちゃんはまいえんじぇだからね。

「賢治君おいで…」

「？はい！」

ぎゅうと賢治君が抱き着いて呉れる。

ほんと賢治君まいえんじぇ。

可愛い。

可愛い。

滅茶苦茶可愛い。

「癒し」

はぁ…と恍惚とした表情で賢治君をき締めると、背中を叩かれた。

誰にって？

勿論太宰君と乱歩さんと中島君と谷崎君。

そんな集中攻撃しなくて良くない？

「痛い…」

「…ふっ」

莫迦にした様に鼻で笑う乱歩さん。

酷い。

「ねぇ助けて独歩君」

目を逸らされた。

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