扱い酷くないですか皆さん【文豪ストレイドッグス】

ツンデレ11 ページ11

そして、終業間近になった所で森さんに連絡を入れる。

「誰に連絡してるの？」

「中島君君先輩に敬語使いなさいよ「え？」ｱｯｲｴﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ」

やだー！！！この子怖いやだー！！！！！

「で、誰と連絡してるんですか？センパイ(笑)」

「あー、もう良いや。まぁ知り合いかな。今日は一緒に夕飯行くの」

男か女か聞かれた為、どっちも居ると答えた。

中年と幼女だけど。

「…そうですか」

「あ、じゃあもう徐々着くみたいなので失礼します。お疲れ様でしたー」

口々に事務員の友達や独歩君達がお疲れ様と云って呉れる。

昇降機(エレベーター)に乗り、一階に降りると既に森さんとエリスちゃんが居た。

「済みません、お待たせしました」

「厭、良いのだよ。早く行こうか」

何だか早く此処から立ち去りたそうにしている。

会いたくない人でも居るのだろうか。

まぁ良いか。

エリスちゃんもそわそわしているし、私もお腹が空いた。

「はい！行きましょう！」

「何処にしようかねぇ」

「あ、なら行きたい処あるので良いですか？」

“私の奢りだから何処でも良いよ”と返されてしまい、本当に良いのだろうかと思い乍も甘える事にした。

乱歩さんの駄菓子の所為で私の財布が軽いんですよね。

そして私は、エリスちゃんと手を繋いで目的の店へと歩いた。

「此処です」

「ほぅ…お洒落な店だね」

「安いには安かったので行ってはみたかったんですけど一人で入る勇気が無くて」

苦笑する。

森さんは“じゃあ入ろうか”と扉を開け、私とエリスちゃんを先に入らせて呉れた。

凄い、紳士だ。

「あ、此美味しそうだわ！リンタロー、私此にする」

「エリスちゃん、其はデザァトだから後でにしようか」

「中年は黙ってて」

「エリスちゃん、私と此と此半分こして、デザァトも一口ずつ分けっこしない？」

隣に坐る彼女にメニューを見せ提案すると、嬉しそうに了承して呉れた。

森さんは死んでる。

「森さーん。私達決まりましたよ」

揺すると起き上がった。

そして、森さんも決めて食後のデザァトも一緒に頼む。森さんは珈琲だけな様だ。

こういう場所で、きちんと女性をエスコートして呉れる森さんは格好良いと思った。

……剃り残しの髭が、ちょっと残念だけど。

私もこんな優しくて格好良い人とお付き合いしてみたいなぁ。なんて、乙女な事も考えてみたり。

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