扱い酷くないですか皆さん【文豪ストレイドッグス】

ツンデレ24 ページ24

「ひぐちゃんひぐちゃん」

「はっ、ひゃいっ？！」

「ひぐちゃんってあくちゃんの事好きなの？」

顔を真っ赤にさせてバシバシ叩かれた。

図星かな？ん？図星かな？？

ニヤニヤし乍ひぐちゃんを見ると、また叩かれた。

「そうなんでしょ？」

「ちがっ、私は芥川先輩を尊敬して…！」

「はいはい、可愛いねぇひぐちゃん」

恋する乙女の可愛らしさを感じ乍私は彼女に抱き着いた。

抱き着くの好きです！！！！

「あ、あくちゃんのプライベートの携帯番号教えてあげようか？」

「あくちゃん？！？！そそそそそそんなに親しい仲なんですか？！知りたいです！！教えて下さい！！」

肩を持たれガクガク揺らされる。

うわあああ酔いそう……。ひぐちゃん可愛い…。

嗚呼もう…恋する乙女可愛い……。

「ねぇ柚ちゃん。その、良かったら先輩の好みの人を…教えて欲しいな…って」

顔が輝く。主に私の。

「あくちゃんはね！自分の邪魔をしない人だって！！」

あ、ひぐちゃんが倒れた。

「私……そんな…邪魔だなんて…柚ちゃん如何しよおおおおおお」

「よしよし。ひぐちゃんおいでー」

「ううっ」

ぎゅううと抱き着かれて私も抱き締め返す。

ひぐちゃんは歳も近いし小さくて可愛いし。あー可愛い。

私もこんなに可愛くなりたかったなぁー。

「ひぐちゃん、大丈夫だよ。ね？」

「うぅ…でもぉ……」

涙目になり乍云うひぐちゃん。

ごめんね、可愛い。

「ひぐちゃんは可愛いしちゃんとしてるから！私があくちゃんなら絶対好きになるのになー」

「芥川先輩には色恋沙汰なんて……うっ…」

「ほらほら、自信持って！」

ばんばんとひぐちゃんの背中を叩く。

あくちゃんはきっとツンデレなんだよー、と云い乍、ゆらゆら揺れる。

ひぐちゃんがツンデレなあくちゃんを想像して鼻を抑えた。

「大丈夫？」

「ひ、あ、うん……っ！」

「大丈夫じゃないね、うん。ティッシュ使いな？」

「ごめん有難う御座います……」

女子力あるって？有難う。でもごめんそこにあった箱取っただけなの。

ポケットティッシュなんてものは持ってないし今日の下穿きにポシェット無いから…。

「そう云えば柚ちゃんは好きな人居ないんですか？」

「ん、私？私は…居ないかなぁ」

滅茶苦茶驚かれました。

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