肆拾ノ咄 ページ40
「学校…本当に休む事になるなんて…」
「まぁ良いでは無いですの。私だって毎日続く質問攻めには飽き飽きしますし偶にはこうして休みたいですわ」
「意外ですね」
「何がです?」
「ナオミは、笑顔が耐えなかったので、てっきり楽しいのかと…」
すると、にこりと微笑んで“其くらい慣れっこですわ”と云った。僕は、察した。
無理はお得意…という訳ですね。
「女性は如何してそう隠すのか判りません」
「あら、男性だって見栄っ張りでしょう?」
苦笑するナオミ。
僕は、彼女の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「何ですの?」
髪が乱れたからか、はたまた子供扱いされたからか、ムスっと頬をふくらませるナオミ。
「辛くなったら、耐えなくても良いんですよ」
沢山の人に、知ってる人にも知らない人にもある事ない事聞かれるなんて、僕なら逃げ出してしまいたくなる。
でも────
彼女は優しいから。
彼女は頭が良いから。
彼女は美しいから。
彼女は経験を積んでいたから。
皆に沢山期待されたのだろう。
其は、僕には想像も出来ない程の大きな重圧だったと思う。
だから僕は、笑って云った。
「探偵社で年相応な反応を見せて下さる貴女の方が、何倍も魅力的です」
────ナオミが大人びている理由
365人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛍(kei)(プロフ) - あんこさん» 深夜テンションの塊だなぁとは思ったけど突っ込まないでおく((( (2017年2月25日 12時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 蛍(kei)さん» いえー!ありがとー!!夢主君のドレスに突っ込まないでくれてありがとう深夜テンションでこれ殆ど書いたんだ← (2017年2月25日 9時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(kei)(プロフ) - どもどもー、零御だぜ!やばいナオミちゃん可愛い……(( (2017年2月25日 0時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年11月13日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あんこ様、太宰さんとの絡みを書いて頂き、ありがとうございました!最高に面白かったです!!これからも頑張って下さい! (2016年10月28日 19時) (レス) id: 3767d3feec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ