検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:250,077 hit

拾肆ノ咄 ページ14

「お早う御座います」

誰も居ない教室に、小さく挨拶をする。

いつも通り花瓶を手に取り、僕は水を変えた。

この間休んだから少し心配だったけれど、全然平気そうだ。良かった。

安心していた所、現れたのはナオミ。

「最近早いですね」

お兄さんと一緒に居たいのでは?
そう問うと、

「ええ!なので毎日一緒に校門迄来ていますわ」

「嗚呼、成程。通りで谷崎さんの噂が少しずつ聞こえる筈だ」

「まぁ、兄様の?初耳ですわ」

「まぁ、主にナオミさんと似ていない、という感じでしたが」

「あらあら、そうですの?勿論、私達はどこまでも血の繋がった兄妹でしてよ」

語尾にハートが付きそうな程嬉々として兄の話をするナオミ。

え、話?半分は聞きました。大丈夫です。

「あ、そうだ。今日から貴方もお話に混ざれますわねぇ?」

「…………え?」

何だか厭な予感がする。

そう思いつつ聞き返す。

ナオミはその美しい顔に妖艶な笑みを浮かべて云った。

「勿論探偵社のお話をするのですわ!嗚呼、貴方はマフィアでの話も出来ますわね」

ドレスの件、期待してますわよ♪

夢だと思いたい…。
頬を抓っても、痛みしか来なかった。

「絶対に厭ですからね!」

楽しそうに笑うナオミを、僕は恨めしげに見た。

結局、ポートマフィアでドレスを着せられた話をした。

滅茶苦茶笑われましたけど何か?




森医師(せんせい)なんてもう大嫌いです。


その頃の森医師は─────
「くしゅっ!ンンッ、誰かが噂でもしていたかな?」
「リンタロウ、五月蝿い。黙って」
「エリスちゃん酷いよぅ!でも可愛いから許す!」
「もう!早く怜の服買って帰るわよ!」


怜のドレスをエリス嬢と選んで購入していた。

拾伍ノ咄→←拾参ノ咄



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (192 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
365人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蛍(kei)(プロフ) - あんこさん» 深夜テンションの塊だなぁとは思ったけど突っ込まないでおく((( (2017年2月25日 12時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 蛍(kei)さん» いえー!ありがとー!!夢主君のドレスに突っ込まないでくれてありがとう深夜テンションでこれ殆ど書いたんだ← (2017年2月25日 9時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(kei)(プロフ) - どもどもー、零御だぜ!やばいナオミちゃん可愛い……(( (2017年2月25日 0時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年11月13日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あんこ様、太宰さんとの絡みを書いて頂き、ありがとうございました!最高に面白かったです!!これからも頑張って下さい! (2016年10月28日 19時) (レス) id: 3767d3feec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年10月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。