弐拾捌ノ咄 ページ28
あの後、中原さんと別れてから、僕は真っ直ぐ家に帰った。
服は、如何するべきかと悩んだ結果、祭りなどのイベントの際に着る事にして、其以外の時は箪笥に綺麗に畳んでしまっておく事にした。
数着凡てしまった後はいつも通りに過ごし、寝る前になった。
僕は蒲団に寝そべり、最近の出来事を思い出してみる。
「挨拶したのがきっかけで、ナオミと話すようになった。」
「何故かマフィアに誘われて、そこで女装させられて、森医師の連絡先も交換して、何故か探偵社に入社した。」
「マフィアの方に誘拐されてエリスさんの着せ替え人形になった。」
「太宰さんや芥川さん、中原さんの関係性を知った。」
「皆さんと仲良くなった。」
………色々ありすぎじゃない?
僕、ついこの間は一般人だった筈なのにな。
異能力も僕は未だ余り判らないままだし。
「そうだ、僕の異能力…!」
そうだよ、一番の原因じゃないか!
僕は僕の異能力を一切知らない。
其が何の役に立つのか、一切判らない。
「入社試験の時も異能力なんて出なかったし…何なんだろう…」
流石に何も判らないと困るなぁ…。
皆さん如何やって異能力の事を知ったんだろう。
「突然覚醒したりとか?…流石に無いか。厨二病じゃあないんだから」
……僕の異能力、未知なる力。
怖いけれど、少しだけわくわくする。
皆さんのお役に立てるかな、皆さんの力になれる能力かな。
僕は、怖いけれど楽しみだった。
「僕が、皆を陰から支える人になる」
サポートに徹するんだ。
探偵社では無力な僕だけど、少しでも負担を減らせるように。
少しでも仕事しやすくなれるように。
少しでも僕に出来る事を為し。
僕が、必ず。
「此の命に変えても、お助けします」
だって
「仲間ですからね」
怜────
異能力『一念通天』
365人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛍(kei)(プロフ) - あんこさん» 深夜テンションの塊だなぁとは思ったけど突っ込まないでおく((( (2017年2月25日 12時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 蛍(kei)さん» いえー!ありがとー!!夢主君のドレスに突っ込まないでくれてありがとう深夜テンションでこれ殆ど書いたんだ← (2017年2月25日 9時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(kei)(プロフ) - どもどもー、零御だぜ!やばいナオミちゃん可愛い……(( (2017年2月25日 0時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年11月13日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あんこ様、太宰さんとの絡みを書いて頂き、ありがとうございました!最高に面白かったです!!これからも頑張って下さい! (2016年10月28日 19時) (レス) id: 3767d3feec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ