【1年前 憧れ】 ページ2
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英智が高校2年生の春。入院生活を終え、晴れて登校できるようになった英智は、入学したばかりの新入生のようにわくわくと胸を弾ませていた。
ついに、Aに会えるかもしれない。あいにくクラスが違うのでなかなかお目にかかれないが、画面の向こうにいるのと同じ学校にいるのとでは天と地の差だ。
なんと言って話しかけようか。第一印象はかなり重要だ。英智の頭はAのことでいっぱいだった。
退院直後にしては活力に溢れ、すこぶる元気な幼馴染を逆に不自然に思ったのか、敬人が訝しげな目を向ける。
「落ち着きがないな。どうした、新しいクラスが気になるか？」
「いや、あまり変わり映えもしないからね」
元々アイドル科の生徒数は普通科ほど多くないので、クラス替えをしても顔見知りが多い。強いて言うならAがいないのが残念だ。
「ねえ、敬人」
「何だ」
「うちのアイドル科のAって子、知らない？」
珍しく英智の口から女子の名前が出てきたことに敬人は少し驚いた。それも英智が目を輝かせて言うものだから。
「知らない方が珍しいだろう。俺は顔見知り程度だが」
「ふぅん、敬人は喋ったことがあるんだね。僕も会ってみたいな」
「会いたいなら普通に会いに行けばいい。有名人だからといって身構えなくても、話してみれば気さくなやつだぞ」
敬人がそう勧めると、英智はいっそう表情を綻ばせた。いったい入院中にどんな心変わりがあったのか、敬人にはわからなかった。
今まで英智からAの名は聞いたことがない。英智が企てている革命とやらに関係があるのだろうか。
「ちょっと個人的に興味があるだけだよ。この荒んだ学院にあんな子がいたなんてね」
やる気のない連中が蔓延っている夢ノ咲学院だが、まだ捨てたもんじゃない。
僕の憧れだ希望だと、英智は楽しそうにAのことを話した。まるで夢を語る少年のように。
「Aなら、昼休みはよくガーデンテラスにいる。そこに行けば会えるだろう」
「詳しいんだねぇ、ありがとう」
「ところで、どうなんだい？やっぱり可愛い？」
「は？まさかそういう目的で……」
「そんな軽蔑しないでよ、聞いてみただけじゃないか」
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wx667p9bc7(プロフ) - 続き気になる〜 楽しみ (1月16日 20時) (
レス) id: 3c68cd38f5 (このIDを非表示/違反報告)
トド(プロフ) - ゆさん» 大変お待たせいたしました！これから更新進めていきますのでお楽しみに！ (10月15日 23時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - とても続きが気になります！余裕がある時に執筆いただけたら嬉しいです՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞ (10月8日 23時) (レス) @page1 id: 11ae07be49 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - アテネさん» ありがとうございます！前作が完結したらバリバリ進めていきたいと思います (8月31日 21時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - これから頑張れー (8月31日 21時) (レス) @page1 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月31日 20時
