Act.03*住み込み ページ3
「――誰でィ」
寝起き特有の低い声に、変なアイマスクを上にずらしながら言う。読書をしていた人と同じようにわたしを睨んで、動かせない。
「それを今から説明するんですよ！林さん、こっちおいで」
お兄さんに言われた通りお兄さんのそばに行く。今のところわたしの安全地帯はお兄さんの近くだけだ。
なぜだか学校で転校生を紹介する時のように立たされる。隣に立つお兄さんは担任の教師みたいだ。
「今日から住み込みで働いてくれる子です」
「あっ、どうも、林Aです」
浅く礼をするが何も声はかけられない。ずっと同じ体勢なのも疲れるだけなのですぐに直るが、ソファに座った二人組からの怪しい視線が怖い。
「オイ、俺はなんも聞いてねーぞ」
「反対されるからって多分俺だけに連絡きましたよ」
「誰がこんなやつ寄越したってんだ」
「……ゆきちゃんです」
「えっ」
読書してた人とお兄さんの会話に口を挟む。すると全員がわたしの方を向いてやっぱり怖い。
――てゆーかゆきちゃんこの人たちと知り合いなの？え？なんで？どこで繋がったの？
読書してた人が諦めたように溜息をつき、栗色の人は「あんのクソアマ……」と耳を塞ぎたくなるような言葉を口にした。
「てことで、林さんになにかしたらゆきちゃんに怒られますからね」
と、お兄さんが注意をする。そして部屋の案内をしてくれるそうで、お兄さんはまたわたしの鞄を持ち上げた。
リビングから出るお兄さんの後ろを逃げるようにして追いかける。玄関を通った先には階段があって、上が個人の部屋のようだ。
――ゆきちゃんっていったい何ポジション……
長年の付き合いになるゆきちゃんがわからなくなったところで、わたしのために用意されていた部屋に着いたらしい。
お兄さんは部屋の中に入ることはせず、「ここだよ」と優しく教えてくれる。
「ありがとうございます。えっと、」
「山崎退です。よろしくね」
「はい！よろしくお願いします！」
開いた扉の先には何も無かった。
一番奥には窓があり、その側に勉強机、真ん中に小さいテーブルとベッドがあるだけだ。
「荷物片付け終わったら下に来てくれる？」
「わかりました」
――今日からここがわたしの家
山崎さんに簡単に返事をして――とりあえず、ベッドに寝転んだ。
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紫乃(プロフ) - 杏樹さん» 悩ませちゃってすんません笑笑なんせ暇なもので、、、ポンポン浮かぶんですよー(主に授業中とかｗｗ)キャラメルフラッペは、ユニット名っぽいっちゃぽいですけど、みたらしの方が銀魂な感じがしますね〜個人の意見ですが(≧∇≦*)更新頑張ってください！ (2017年10月12日 17時) (
レス) id: 0edb72d6e7 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - 紫乃さん» かわいい笑みたらしとキャラメルフラッペならキャラメルフラッペの方がユニット名っぽいですね！うーん……、悩みます……。たくさんの候補ありがとうございます！もう少しでユニット名もちゃんと出したい……笑 (2017年10月11日 22時) (レス) id: ee3aeef9d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃(プロフ) - あ、『キャラメルフラッペ』とかどうですか？甘く美味しくしてほしいという願いを込めて、、笑笑 (2017年10月10日 23時) (レス) id: 0edb72d6e7 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - 霰＠あるのさん» コメントありがとうございます(^O^)美味しいですよね！この3人が実際にアイドルだったらライブは間違いなく行ってます笑ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年10月10日 23時) (レス) id: ee3aeef9d2 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - 紫乃さん» 出します！笑みたらし……！可愛いですね！笑決め台詞もあるなんて！きったライブのはじめに言うんでしょうね。土方さんはちょっと照れながら言うのを想像しました笑みたらしユニット、候補に入れます！ (2017年10月10日 22時) (レス) id: ee3aeef9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏樹 | 作成日時：2017年10月9日 15時
