6.昔話【裏】 ページ8
A視点です。
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今日はみんなで虫取りに森に来た。
早速、ヘラクレスオオカブトを見つけたみたいで、みんな一斉に走り出した。
ポセ「おーい!A、早く来いよー!」
と、ポセに言われたが断った。暑さのせいで、走る気分にはなれなかった。
走っていくポセ達の背中を見送った後、あくましゅうどうしと歩きながら皆を追いかけた。
途中で広い花畑があるところに出た。
綺麗な花が沢山咲いていたから、あくましゅうどうしを誘って花を摘んだ。
ポセ達、喜んでくれるかな♪
喜ぶ顔を想像していると、
『....?』
レオ「どうしたんだい?Aちゃん。」
何か、すごく嫌な予感がした。こういう時の私の勘はよく当たってしまうようで、
ポセ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ポセの叫び声が聞こえた。
その声が聞こえた瞬間、私は考えるよりも先に、体が動いていた。持っていた花を放り出し、声のする方へと走り出した。
割と足は速いほうなので、そう時間はかからずにポセ達のもとへ着いた。
みんなが狼たちに囲まれて追い詰められていた。ポセは泣いているし、タソガレと改はうずくまって、ハデスは歯を食いしばりながら、みんなをかばう様に立っていた。
許せなかった。
ポセを泣かせたことが、タソガレと改を怯えさせたことが、ハデスにつらそうな顔をさせたことが。
周りにいる狼が憎かった。
だから、
『ポセ達から....離れろ!!!!!!』
と、威嚇した。
自分でもびっくりするくらい低い声が出た。頭に血が上ってるせいか?
狼たちはすぐに去ってった。何匹か失神してるけどまぁいい。そんなことよりみんなが心配だ。
『ケガ、してない?』
狼たちにケガをさせられたのなら、さっきの狼全員半殺しにしてやる。
だがその必要はなく、みんなケガもなく無事だった。よかった。
安心していると、
レオ「ハァ...ハァ...ハァ...み、みんな、だい、じょうぶ、かい?」
あくましゅうどうしがやって来た。息切れがすごい。そっちが大丈夫?と聞きたくなる。
レオ「それと、来る途中に感じたあの殺気はいったい何だったんだい?」
殺気?何のことだろう。私はそんなの感じなかったが...
レオ「そうか。とりあえず、みんなが無事でよかったよ。さ、いったん城に帰ろう。」
帰り道、みんながチラチラ私を見ている気がしたけれど、気のせいか?
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ヒガンバナ(プロフ) - kさん» いえいえ〜そんなに言ってもらえるなんて嬉しいです。応援ありがとうございます!頑張ります(。-`ω-)/キラッ (2022年6月17日 23時) (レス) id: 85412e3f02 (このIDを非表示/違反報告)
k - 反応集じゃなくて、!○○しないと出られない部屋でした!ごめんなさい!! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - コメントの長さ限界まで行っちゃって最後タメ口になりましたすみません! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - あの、更新楽しみにしてますって言うコメント2回もしちゃってごめんなさい🙇♀続きが楽しみ過ぎて、つい急かしちゃいました(>_<)あと、お話完結おめでとうございます!!この小説に出会えてとっても嬉しかったです。魔王城でおやすみの反応集も楽しみに待つね。 (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - kさん» kさんほんっっっっとにごめんなさい!更新楽しみにしてくれてありがとうございます!頑張ります! (2022年5月29日 10時) (レス) id: 6e9ea7f9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒガンバナ | 作成日時:2020年11月29日 16時