４.昔話その２ ページ6
ﾊﾃﾞ「今、唸り声がしたような...？」
改「ワンワンワン！！」
ハデスが唸り声に気づくと、改が声の聞こえたほうに向かって吠え出した。
と同時に草むらから一匹の狼が飛び出してきた。
狼「ガウゥゥゥゥゥ！！！」
ﾀｿ「お、狼なのだぁ！」
石を当てられたことに怒っているらしく、目をギラギラさせて魔王たちに襲い掛かってきた。
ﾊﾃﾞ「逃げるぞ！」
だが、先ほどの狼の声を聴いて仲間が駆け付けたらしく、すでに狼の群れに囲まれていた。これでは逃げようにも逃げられない。
ﾎﾟｾ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
ポセイドンが大声を出しながら、手に持っていた虫取り網を振り回した。
しかしその努力も大した意味はなく、狼の群れはじりじりと迫り、追い詰めてくる。
逃げ道もなく、狼たちに囲まれた。
もう駄目だ。食べられる。
皆がそう思い、頭の中に走馬灯が見え始めようとしたその刹那、
ｿﾞｸッ
とてつもない殺気が、辺り一帯を恐怖で支配した。
『ポセ達から....離れろ!!!!!!』
Aが低い声で、殺気を出しながら、しかし無表情で、狼たちを威嚇した。
この恐ろしい殺気に、狼たちは先ほどまで強気だったのが嘘のように、ほとんどが逃げ出した。逃げなかった狼は、恐怖で失神した狼だけだった。
『ケガ、してない？』
Aは何事もなかったかのように、周りの心配をした。
ﾊﾃﾞ「あ、あぁ、全員大丈夫、だ。」
皆がけがをしていないことを知ると、Aはホッとしたように息を吐いた。
ﾚｵ「ﾊｧ...ﾊｧ...ﾊｧ...み、みんな、だい、じょうぶ、かい？」
あくましゅうどうしが肩で息をしながらやって来た。二人とも、先ほどのポセイドンの悲鳴を聞いて駆け付けたそうだ。
ﾚｵ「それと、来る途中に感じたあの殺気はいったい何だったんだい?」
どうやらあくましゅうどうしにも、殺気は届いていたらしい。
魔王がこれまでのことを話した。
ﾚｵ「そうか。とりあえず、みんなが無事でよかったよ。さ、いったん城に帰ろう。」
みんな疲れていたので、あくましゅうどうしに賛成し、城へ帰っていった。
帰り道でも、Aはいつもと変わらず、あの殺気を出した本人だとはとても思えない一同だった。
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ヒガンバナ(プロフ) - kさん» いえいえ〜そんなに言ってもらえるなんて嬉しいです。応援ありがとうございます！頑張ります(。-`ω-)／ｷﾗｯ (2022年6月17日 23時) (
レス) id: 85412e3f02 (このIDを非表示/違反報告)
k - 反応集じゃなくて、！○○しないと出られない部屋でした！ごめんなさい！！ (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - コメントの長さ限界まで行っちゃって最後タメ口になりましたすみません！ (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - あの、更新楽しみにしてますって言うコメント2回もしちゃってごめんなさい🙇♀続きが楽しみ過ぎて、つい急かしちゃいました(>_<)あと、お話完結おめでとうございます！！この小説に出会えてとっても嬉しかったです。魔王城でおやすみの反応集も楽しみに待つね。 (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - kさん» kさんほんっっっっとにごめんなさい！更新楽しみにしてくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 6e9ea7f9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒガンバナ | 作成日時：2020年11月29日 16時
