ハイスペックお兄ちゃん（改）【名探偵コナン】

FILE.21 イチョウ ページ30

フサエさんと話し合い、明後日に開催することになった。
フサエさんは「明後日で大丈夫なんですか？」と聞いてきたが、心配はいらないと言った。
フサエブランドといえばイチョウが目印。
そこで、フサエさんに最初に出したチーズケーキをアレンジし、イチョウの葉を添えてみる。
それをフサエさんに食べてもらい、味の感想を聞く。
「美味しい」とお言葉を頂いたので、あとは繰り返し作るだけの作業。
一見単純に見える作業だが、普通丸一日はかかるだろう。
しかし僕は人外。それくらいお夜食前だ。
なので全然余裕なんだけど、フサエさんは心配してくれる。
とりあえず「明後日を楽しみにしててください」と言い、帰ってもらう。
僕は明後日まで暇なので、また明美に会いに行く。

＊＊＊＊＊＊＊

「お兄ちゃん！」
そう言って抱きついてくる明美。やばい可愛い。
「明美、ケーキ食べる？」
僕がそう聞くと「うん！」と即答された。

「はい、焼けたよ〜」
そう言ってコラボで作る予定のチーズケーキを出す。
明美はあまり目立つところへ行けないので、その為だ。
「わあ〜、お兄ちゃんありがとう！」
可愛い。
「美味しそうですね、明美さん」
そう言う唯青年。
「ん？君いたの？」
「ちょっ、流石に酷くないか！？」
「勿論冗談だよ」
「冗談の割には話しかけてこなかったな…」
「もう、お兄ちゃん！」
「いや、違うんだよ明美。僕は明美の為に来たから。唯青年の為に来たんじゃないから。だから見えなかったんだ」
「余計に酷い！？」
「お兄ちゃん！」
「だから冗談だって…」
僕が唯青年をイジり、明美が怒る。唯青年は結構きずついてた。

そんな風に話しながら食べるケーキは、一人で食べる時より甘く、少し酸っぱかった。
……レモン入れたんだった。

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ラッキーキャラ

黒田兵衛

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