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FILE.17 お兄ちゃん ページ24

***明美side***

私は妹と組織を抜ける為、十億円強奪事件を起こした。
だが、結局私は利用されて、捨てられるだけだった。
宮野玲。
私が生まれてから両親よりも一緒に過ごした、私のお兄ちゃん。
昔から姿は変わらないけど、それでも私のお兄ちゃん。
私の悩みを聞いてくれて、辛い時に側に居てくれて、困った時に助けてくれる私のヒーロー。
そんなお兄ちゃんとも、今日でお別れ。そう思った時だった。
目の前にはお兄ちゃんが居た。
「お、お兄ちゃん……」
なんとか声を絞りだし、お兄ちゃんと呼ぶ。
「はあ、何をしてるんだ…とりあえず黙ってて」
そう言って私の傷口を治していく。
正直言って、驚かなかった。だってお兄ちゃんだから。
「お兄ちゃん……ありがと…」
なんとかお礼を言い、私は気絶してしまった。
お兄ちゃんがいると不思議と安心してしまう。

*******

目が覚めると、知らない部屋にいた。
周りを見てもお兄ちゃんはいない。
すると扉が開き、男の人が現れた。
一瞬警戒してしまったが、この感じ……
「お兄ちゃん!!」
そう言って抱きついた。
「お、っとと。はは、やっぱり明美にはわかるかな?」
どうやらお兄ちゃんは変装していたらしい。
「すごいな君は。俺でもわからなかったぞ」
そう言い、お兄ちゃんの後ろからやってくる男の人。
「当たり前ですよ。変装が効かないのは妹だけです」
その男の人はお兄ちゃんの知り合いみたい。っていうかお兄ちゃん口調…
「ああ、明美さん。私はこちらの時はこんな口調ですので」
明美さん。今まで呼び捨てで呼ばれていたのに、急なさん付けに背中がむず痒しく感じる。
「笑わないでくれよ、明美…」
あ、元に戻った。
というか私、笑っていたんだ。
お兄ちゃんの知り合いも笑っている。
不謹慎にもほどがある。
でも、目の前の光景を見ると笑ってしまう。
もしかしてお兄ちゃんは、私を笑わせようとしてくれたのかも。
…やっぱり大好きだよ、お兄ちゃん!

その後、お兄ちゃんの知り合いは気絶していた。

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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時

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