ハイスペックお兄ちゃん（改）【名探偵コナン】

FILE.16 広田 雅美 ページ23

工藤新一幼児化事件から少し経ったころ、
テレビでは十億円強盗事件のニュースが流れていた。
何かないかな〜とうろついていれば、こんな話を聞いた。
「宮野明美を始末する」
それを聞いた僕は、明美の元へ向かった。

＊＊＊＊＊＊＊

僕は今、港に来ている。
明美はここにいる。絶対に。
明美を探していると銃声が聞こえる。
急いでそちらの方へ行くと、案の定明美がいた。
「お、お兄ちゃん……」
おそらくジンに撃たれたのだろう、負傷していた。
「はあ、何をしてるんだ…とりあえず黙ってて」
そう言い、明美の傷口を治していく。
「お兄ちゃん……ありがと…」
そう言って明美は気絶する。怪我は治したが、精神的にやられていたのだろう。
僕は明美が海に落ちたように偽装し、明美を連れてその場を去った。

＊＊＊コナンside＊＊＊

オレは十億円強奪事件の犯人を突き止めた。
広田雅美。それが犯人の名前。
オレは雅美さんを追って港に来た。
必死になって探していると、銃声が聞こえた。
急いでそちらの方へ向かうと、そこには誰もおらず、血痕だけが海の方へと伸びていた。
「そん、な…雅美さん！！」
蘭が叫ぶが、当然返事はない。
その後警察を呼び、海を捜索したが、結局雅美さんは見つからなかった。
十億円はホテルのフロントに預けてあったみたいで、後日発見された。
落ちてあった銃からは雅美さんの指紋が検出され、世間では自分の罪に耐えかねて、拳銃で自分を撃ったが死に切れず、海へ落ちたとされた。
オレは腑に落ちない点がいくつもあるが、雅美さんがいないので真相を確かめる術はない。

……真実は闇に消えていった。

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黒田兵衛

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