検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:57,468 hit

FILE.13 通り魔 ページ20

やはりと言うべきか、僕の勘は正しい。
目の前には赤井秀一。
今は神崎椎那としているため、僕の正体はバレないし、赤井のことを組織に報告もしない。
それより蘭ちゃんが先程から固まっている。
タクシーの運転手がそいつは通り魔だと言っている。あ、逃げた。
なるほど、それで蘭ちゃんは固まっていたのか。銃まで持ってるし。
しかし残念ながら、目の前の男はFBI。
「日本人か…?」
不意に赤井が聞いてくる。
「ええ、そうですけど…」
ここは僕が応える。
「怪しい男を見なかったか?長髪を銀色に染めたヒゲ面の日本人だ…」
そう言い、こちらを見てくる赤井と蘭ちゃん。
僕じゃないからな。怪しいはともかく、銀色の長髪じゃない。
「いえ、見てませんよ。ですよね、蘭ちゃん?」
僕の言葉に遅れて反応し「え、あ、はい!」と言う蘭ちゃん。
…そんなに僕が通り魔に見えるのか。
すると後ろからFBIらしき人。二人で話をした後、赤井がこちらを向いて言った。
「とにかくここは危険だ…。今すぐに立ち去れ」
「あ、でも連れが…連れをここで待ってるんです!」
赤井の言葉に蘭ちゃんが言う。
「じゃあ君たちとその連れに、もう一度だけ言う。消えろ!!この場から今すぐに!!」
そう言い、仲間と共に去る赤井。
とりあえず新一君を呼びに行こう、そう蘭ちゃんに提案しようと思ったら、既にいない。
行動力があるなぁと思いつつ、僕も廃ビルに入る。

*******

「逃げろ蘭!!」
新一君の声が聞こえる。
どうやら蘭ちゃんが危ないらしい。
頼まれた手前、無事にホテルへ連れていかなければならない。
急いで声のする方に行こうとすると、サイレンサーが落ちてくる。
あ、ベルモットに渡したやつだ。
と言うことはベルモットがいるのかな。
そんなことを考えていると、蘭ちゃんが新一君に抱えられて戻ってきた。
どうやら風邪をひいて倒れたみたいだ。
ベルモットよりもこっちを優先して、タクシーを拾い、ホテルへ連れて行く。
これぐらいなら大丈夫だろう。
僕は有希子さんが来るまで二人と一緒にいて、その後あの廃ビルに行った。
ベルモットはもういなく、通り魔の死体だけがあった。
辺りを見て回る。指紋や血痕などは一切ない。
成る程。通り魔に変装していたのか。

その後ベルモットにはなにも告げず、日本へ帰った。
決してプライベートを邪魔されたことに、怒ってなどいない。

FILE.14 エンジェル→←FILE.12 闇の男爵夫人


ラッキーキャラ

黒田兵衛


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , オリ主 , 人外
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。