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FILE.48 ケーキ ページ12

風で飛ばされたレシートを見つけた。
レシートを見ると、やはりメッセージだったようだ。
そこには文字が消され、Corpseと書かれてある。
死体。
おそらくコナン君達が見つけたのだろう。
それに書かれている車のナンバーやレシートが冷たかったことを踏まえると、チーター宅配便の冷蔵車のコンテナの中にいると見て良さそうだ。
僕は急いでコナン君達がいるであろう、二丁目に行く。

*******

思った通り。
工藤宅の前にはチーター宅配便のトラックが停まっている。
「そんな事させるかよ…」
コナン君が携帯で警察に電話をしようとして、見つかったようだ。
「……!?椎那さん!」
僕に気づいたコナン君が、僕の名前を呼ぶ。
「あれ?コナン君達何をしているんだい?」
「た、助けて!」
そう叫ぶ元太君。
「チッ…見られちまったら仕方がねぇ…ガキをこ…」
とりあえず何かうるさいので黙らせる。
と、その時安室君が来た。
「あれ?椎那さんじゃないですか。何をやっているんですか?」
白々しいね。
「いえ、子供達を迎えに来たところですよ…」
そう言い、もう一人の犯人の方を向く。
「二対一になりましたけど…」
「まだやります?」
僕と安室君が合わせて言う。
犯人は大人しく降伏し、縛られている。
「じゃあコナン君!この事を警察に…」
「う、うん…」
そう言われ、警察に電話をするコナン君。
「でもスゲーな兄ちゃん達…」
「あのレシートの暗号を見て来てくれたんですよね?」
子供達が聞いてくる。
「レシート?」
「ああ…それなら風に飛ばされたよ。僕は君達を迎えに来ただけだし…」
「僕もここを通りかかったのはたまたまさ…」
僕と安室君は違うと否定する。
いや、実際そうだけどノリでね?
その後、子供達が安室君にケーキを食べるか誘うも、安室君は用があると言って帰っていった。
そういえば阿笠さんがケーキを頼んでいたね。
でも犯人が落としていたから、潰れていると思うけど。

「なんじゃこりゃ!?」
やっぱりね。
「せっかくのケーキが台無しじゃわい…」
「よろしかったら私が新しく作りましょうか?」
何かすごくガッカリしてる阿笠さんに提案する。
「おお!椎那君のケーキか!」
「ええ、そのケーキに似せて作りますよ。味は本家に劣ると思いますが…」
そう言って僕はケーキを作った。
味は大体同じにして、ちょっとアレンジしたけどね。

ちなみにケーキはやはり大好評だった。

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香椎 - 姫歌さん» ありがとうございます。なんとか完結まで頑張ります! (2018年6月18日 19時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください! (2018年6月17日 21時) (レス) id: 615f42e683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月25日 7時

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