【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ22)

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センラ × 少女漫画ページ22

貴女 Side

突然ですが、少女漫画っていいですよね。皆さんは読みますか。

私は片っぱしから読むタイプで友人からは『少女漫画図書館』なんて呼ばれるくらいです。

さて本題です。これはある雨の日の話＿＿。

この日は、彼氏であるセンラさんと遊園地デートの予定でした。しかし、朝起きたら空はどんより雨模様です。センラさんと電話で相談して、雨の中出かけさせる訳にはいかないと言われ私の家で会うことになりました。

少しお掃除をして、少女漫画を読みながらセンラさんの到着を待った。

(今日は、、、これ！また読み直そうと思ってたんだよね♪)

センラさんには合鍵も渡してあるし集中しても問題ない。

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『、、、「イヤじゃないなら目閉じて」』

？！？！？！？！！？！

読んでいたセリフが突然耳元で再生され驚きとその甘い声に顔に熱が集中し、耳の中に残って繰り返され恥ずかしくなり囁かれた左耳を押さえて振り返った。

と同時にそのシーンを再現するかのようにキスをされる。

ちゅ、と触れるだけのキス。

『ふふ、顔真っ赤や。』

「せ、センラさん！！普通に入ってきてください！」

『いや、入ってきましたよ。『お邪魔しますよ〜』って言っても名前呼んでも返事せえへんからちょっといたずらしたんです』

大好きな人の耽美な声で胸キュンセリフを囁かれ心臓がうるさい。
全力で私が照れている状況をお気に召したセンラさんは、というと。

『他にはなんかないかな〜』

と床に散らばった漫画をパラパラと漁る。

今度は私の背後に立った。グイッと腕を引っ張られ、

『「こいつ俺の彼女なんですけど」、、、とかどお？』

またもやドンピシャに好きなシーン。これでもか、というくらいに心臓が早く動く。

『ねね、他にはなんか再現して欲しいシーンとかないの？』

と、弾んだ声で聞かれるが

「も、だいじょぶです、、、」

と林檎の様な顔を隠しながら答えたがそれが一層センラさんの興味を引いたようでやめてはくれなかった。

＿＿＿『「俺のこと好きなの？」』＿＿＿

セリフを見つけては再現し、さらには自分でええですね〜青春や〜、と納得し始めた。さらには

『あ！Aちゃんここ再現しましょ。僕もキュンキュンしたい！！』

「えぇ、、、恥ずかしいですよ、」

『ええやないですか二人っきりなんやし〜』