【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ17)

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うらたぬき × おかえりページ17

※1話目のカップルの続きです。

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うらたぬき side

『んじゃ、お疲れ〜』

「「「お疲れ〜〜！」」」

今日1日の予定を終え、仲間に挨拶。外に出ると少し冷え込んできたのか身震いをする。
スマホを点けると時刻は18時、予定より少し長引いてしまった。

(A待ってるかな？)

そう思いながらアプリを立ち上げるとちょうど考えていた彼女から一件のメッセージ

Aお仕事、お疲れ様です。今晩はお鍋にしようと思うからそっち出る時に連絡ください♪

うらたお鍋やったー!今から帰るけどなんか買って帰るものある?

Aも疲れているだろうにこうして俺の方が帰りが遅い時には用意して待っていてくれる。
Aの好きなシュークリームでも買って帰ろうか。なんて考えながらメッセージを送り帰路に着く。

特にないよ！と届いたメッセージが届いたのを確認して近くにあるケーキ屋さんでシュークリームを二つ購入する。喜んで満面の笑みで迎えてくれるAを頭に浮かべながら玄関の鍵を開ける。

『ただいま〜』

「お帰りなさい！」

『Aにお土産♡』

甘い甘い声で言いながらシュークリームの入った箱を手渡すと想像通りの笑顔で花を咲かせ受け取ってくれる。

「シュークリーム！食べたかったの！すごい！うらたくん私のことなんでも分かっちゃうんだね！」

そう言いながら近づいてきたかと思うと瞬間＿

＿ﾁｭｯ＿

触れるだけのキスが落とされる。

『え？！は？！』

混乱している俺を置いてリビングに向かって歩き出すA。

『ちょ、A！？』

と呼び止めると、クルッと振り返って

「ふふふ、朝のお返し！」

なんて小悪魔な笑顔で言ってきた。

(敵わないわ……)

どんな仕返しをしてやろうか、なんて考えながら彼女の後を追った。

fin.