【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ12)

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nqrse × ショッピングページ12

貴女 side

ポカポカと暖かい日差しが差し込む日曜日。普通のカップルならオシャレして外に出かけて仲良くデートをするのだろうが私たちは違った。外に出かけるのが苦手というよりむしろ嫌いなので今日も家の中でまったりとした時間を過ごす。私はスマホでネットサーフィン、nqrseはまだ残っている作業をするために自室に篭ってパソコンと睨めっこ。

ふと、目に止まったその写真にはとても私好みのコーディネート。新しく出来たブランドだろうか、思わずその広告の写真をタップしブランドページへ移動する。あ、このパーカー可愛い。このスカートも変わったデザインでいいな。夢中で見進めているとふと背中に重みを感じる。

「お仕事終わったの？」

『ん。』

疲れた〜と言いながらソファに座る私にバックハグをしグリグリと頸に顔を埋めるnqrse。お疲れ様、と言ってその頭をポンポンっとすると本当に疲れたようでダルんと力を抜く。暫くnqrseが私を後ろから包み私がポンポンと頭を撫でる状況が続くと、満足したのか一度離れて私の隣に腰掛けた。

『何してたの？』

「いつも通り、ネットサーフィン」

ふーんと自分で聞いといて興味なさそうな返事をするnqrseはいつものこと。ただこの日は珍しく、私の手に握られたスマホを覗き込んできた。

『えっ、可愛い「だよね！？」』

共感してくれた嬉しさに思わず食い気味で答えてしまう。
そう。彼とは服装から食の好み、生活スタイルまでとことん気が合う。こんなに合う人は世界中どこを探しても彼しか見つけられないと思う。

それからというもの二人でこれとこれを合わせたら可愛いんじゃないか、このアクセサリーは、、、と話しながらどんどんカートに追加されていく洋服やアクセサリーたち。二人で共有して着る物や私が欲しくて入れたものもあったので半分払うよ、というとたまには彼氏らしい事させろよと言われる。

本当、こんなにかっこよくて、可愛くて、最強で最高な彼氏はnqrseしかいない。

fin.