アンダーキッズ (ページ2)

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1話ページ2

「ただいま」
そう呟き、わたしは家に入る
早く皆に会いたい。その事しか頭に無かった

「ちょっと、あんた、テストは？」
「そうだな、今日が返却日だ」

「あ……うん……」
今回は悪かった。きっと怒られる

「ちょっと！この点数どういうことなの？」
「なんでこんなに悪いんだ？勉強しろと言ったじゃないか！」

パシっ

なんで……最悪……最低……！

「お父さん達は、お前をこんな出来損ないにするために産んだんじゃないぞ！」

じゃぁ産まないでよ。

「なんで？わたし別に産んで貰いたくて産まれた訳じゃないよ？」
｢お父さんも、お母さんも、最初から居なければ楽だったのに」

そう言い、わたしは階段を駆け上った

ガチャっ

わたしはバッグを置き、直ぐにスマホを起動させる。

『今日の夜、会える人いる？』

アプリで呟く。
そうすると直ぐに返信が来た

『会えるよ。待ってるね！』
『私も、行けるよ〜』
『今日は皆で愚痴大会だね笑』
『久しぶりに5人揃う予感！行くね〜！』

「よし、まだ夜まで程遠いけど、もう準備しちゃおう！」

わたしはこの家に居場所のひとつも無い。
この事はいつも会っている子と同じ
いつか……わたし達皆で反撃するんだ

お化粧も完璧、お洋服も完璧、準備完了！

「よし、行こう……」

そして少しオレンジ色に染まった街を歩き出した……